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残暑お見舞い申し上げます。昼間は、真夏の太陽がじりじりと照り付け、一年中で一番暑い季節を迎えています。日本中で節電が呼び掛けられている昨今ですが、ソーラーパネルによる太陽光発電の出力は、今が一年中で一番大きく、冷房による電力需要を多少なりとも緩和しているのではないかと思います。
太陽光発電やご家庭用燃料電池などの小規模発電装置は、補助金給付があることも多く、最近になって社会への導入が進んでいます。多くの家庭で小規模発電を実施することになれば、日本社会におけるエネルギー供給の安定性に少なからず好影響を与えることでしょう。
個人宅にある生産設備
太陽光発電や小型燃料電池などの小規模発電の設置が進むことにより、考えた方が良いことも出てきます。これらの小規模発電装置は、手間やランニングコストをあまりかけることなく、電気エネルギーという「売れるもの」を作り出す生産設備の一種です。極論ですが、何もしなくても、お金を生み出す「打ち出の小槌」や「金の卵を産むニワトリ」であると言うこともできるかと思います。
打ち出の小槌や金の卵を産むニワトリは狙われる
寓話やおとぎ話では、「打ち出の小槌」や「金の卵を産むニワトリ」は、奪い合ったり、泥棒したりする対象として、いわば人々の持つ欲の象徴として描かれています。人は、高価なものなど、泥棒のターゲットになり得る対象を目に届かないところに置く場合、何らかの防犯対策をしています。
実際、自動車はもちろんのこと、自転車や旅行のスーツケースであっても、カギなどの何らかの防犯対策が付加されているのが当たり前です。さて、それでは、今の世に実在する「打ち出の小槌」、「金の卵を産むニワトリ」である小規模発電装置の場合はどうなのでしょうか。率直に言って、小規模発電装置が、泥棒の対象とされることに留意して、それなりの対策をしているケースは、今のところ、まだあまり多くないように感じます。
一般的に、太陽光発電や家庭用燃料電池などの小規模発電装置はまだまだ高価です。また、社会への浸透により、これらの装置には再販価値が出てきています。これらの背景もあり、郊外の人の目が届かないところに設置された太陽光発電パネルは、泥棒のターゲットになり始めました。ご家庭においても、屋根に置かれた太陽光発電パネルや、家の脇に無造作に設置された家庭用燃料電池などは、いつ泥棒のターゲットになってもおかしくない状況だと思います。
設置する際には防犯も意識することが大切
寓話のエピソードが教えるように、コストをかけずに価値を生み出す「打ち出の小槌」や「金の卵を産むニワトリ」は、いつの世でも人が欲しがるものです。現実世界の「打ち出の小槌」、「金の卵を産むニワトリ」である、小型発電装置をこれから設置する方やすでに設置済みの場合も、防犯には十分気をつけるようにしてください。
(参考)
・安心豆知識「世界中から注目される防犯理論 犯罪しにくい環境を作ろう」
・セコム・家庭向け屋外監視サービス
・セコム・レーザーセンサー(レーザーによる屋外侵入監視センサー)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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