ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > ひったくりの年間ワースト1は何県になるのか?
早いもので、明日から師走です。1年を締めくくる時期になってきました。犯罪統計も年末が"締め"になります。その"締め"に向けて、各都道府県警の犯罪対策が強化されてきます。
昨年の今頃は、ひったくり件数の年間ワースト1をめぐって、3位以下を大きく引き離した状態で、千葉県と大阪府が最下位を争っていました。しかし、今年は昨年とは違った結果になりそうです。昨年1位の千葉県は大きく後退し、現在6位となっています。
ワースト1からの復活を果たした千葉県
昨年10月時点でのひったくりの件数は、千葉県が1913件、大阪府が1880件と、わずか33件の差でした。不名誉な年間ランキング1位から抜け出すべく、両県ともに知事が表舞台に登場して、ひったくり防止を訴えかけている姿をご記憶の方もいらっしゃると思います。
結果としては、昨年1年間で、千葉県が2188件、大阪府が2136件でした。その後の防犯活動に差があったのか、千葉県のひったくりはかなり減少しています。2010年上半期には1068件でしたが、2011年上半期には556件で、前年比52%とほぼ半分に減りました。
一方、大阪府は1154件が888件と件数は減ったものの、減少率で見ると77%止まりとなりました。千葉県は、最悪の位置から"脱出"したようです。
犯人たちは"スキ"を狙っている
最近は通勤・通学時に、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴く光景をよく見かけるようになりました。また、携帯電話やスマートフォンを操作する光景も同様です。
しかし、これらを操作しているときは、そこに意識が向かっていて周囲が見えにくくなっていることを感じたことはありませんか。それこそが犯人が狙っているところなのです。また、かばんの持ち方によって狙われる度合いも変わってきます。周囲への注意力というソフト面と、かばんの持ち方というハード面を合わせることで、より狙われにくい状況を作り出すことが大切です。
ひったくり被害を1件でも減らすために
ひったくりをする犯人が悪いのは間違いありませんが、犯人に犯罪の機会を与えるような場面を作らないこともひったくり防止には重要です。各県警のWebサイトを見ると、いろいろなキャッチフレーズでひったくり防止を訴求しています。みなさんもお住まいになっている県や隣接県の警察のサイトをご覧になってください。おもしろいフレーズが見つけられるかもしれません。
みなさんがお住まいの県がワースト1にならないように、ちょっとした対策を実行してみてはいかがでしょうか。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
2011年10月までのひったくり件数
ランキング(上位10県)
(警察庁)
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