ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 自転車、盗られたことありませんか? チョイ乗り被害を防ぐには
・非侵入盗とは?
家や店頭、オフィスなどの建物に侵入せずに、モノを盗む泥棒を「非侵入盗」と言います。自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、車上ねらい、ひったくり、万引きなどがこれに当たります。この中で、乗り物を盗む泥棒は「乗り物盗」とも呼ばれ、その中でも自転車は盗まれやすいターゲットとしてよく知られています。
・自転車盗の種類
自転車盗は、あまり悪気はなく軽い気持ちで足として使う「チョイ乗り」やいたずらによるもの、転売ルートをもつ「プロの仕事」によるもの、そしてその自転車を自分のものにしたい「マニア」によるものの3つに大別されます。今回は、このなかでも「チョイ乗り」タイプの自転車盗について考えてみたいと思います。
・ちょっと借りる感覚の犯罪
チョイ乗りの素人による自転車盗は、ちょっと借りる感覚で、軽い気持ちで使える自転車にまたがります。また、目的地に着くと、それを放置することが多く、放置自転車が発生するひとつの要因になっています。この手の素人による自転車盗では、たまたま目に付いた「盗みやすそうな自転車」がターゲットとなります。
・少しでも盗みにくくする
自転車盗を防ぐ第一の方法は、なんと言っても施錠です。実際、多くの自転車が無施錠状態で盗まれています。自転車から目を離す際には、その時間の長短に関わらず、最低限の防犯対策として施錠することです。自転車に始めから付いているカギに加え、チェーンロックなども用いて、複数箇所で施錠するとなおのこと効果的です。
自転車メーカーから売り出されている、ハンドルロックやサドルの向きを変えてロックするなどの防犯システムも効果的ですが、普通の自転車で簡単にできる対策としては、やはり複数施錠が一番でしょう。
チョイ乗りにあわないようにするポイントは、周りの自転車と比べて、少しでも盗みにくい印象を与えることです。チョイ乗り犯としては、またがる自転車は、どれでも良いのです。そのため、施錠をした上で、自転車を移動して、左側に空間を作らないようにすることも効くと言われます。通常、自転車の施解錠や乗り降りは左側から行うため、自転車の左側で作業をしたり、そこに入り込んだりする空間を作らないようにすると、他の自転車より相対的に盗みにくくなるからだと思われます。
・所有者が判るようにすることも
また、所有者の住所や名前を、フレーム上に消しにくい方法で書いておくと、その自転車は盗まれにくくなります。警察官に呼び止められた場合、申し開きができないからです。「防犯登録」にも同様の効果が期待できます。防犯登録は、任意ではなく、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」(通称 自転車法)12条に定められた、自転車利用者の義務となっています。
通常、自転車の防犯登録は、それを購入した自転車店、ホームセンターなどで行うことができます。通販や個人取引などで入手した場合でも、領収書などの証明書類があれば、そこで購入していなくても登録できます。これらの店舗に行きづらい場合、最寄りの警察などでもできる場合がありますので相談してみてください。
・最も盗まれやすいターゲット
自転車は、通常の生活をする上で最も盗まれやすいものと言えます。皆さんも、自ら被害にあったり、身の回りの誰かしらが被害にあったという話を聞いたりしたことがあると思います。泥棒被害は、その被害の大小によらず、実に悔しく嫌なものです。
なんと自転車盗は、2009年のデータで、全刑法犯の2割、全窃盗犯の3割、乗り物盗の8割を占めています。自転車を少しの間止める際にも、十分に注意し、対策をする必要があるのは、このデータから明らかなのです。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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