「信頼される安心を、社会へ。」セコムのコーポレートメッセージです。「安心」と呼ばれる無形のものが、私たちがつつがない日々を送るうえで欠くことのできない要件となってきています。それだけ私たちが「不安」を感じる機会が多くなっているということでしょう。

　マスコミでは、日々、さまざまな事件や犯罪が報道されています。私たちの健康に直接影響を与える食の安全の問題、子どもが被害者になる悲しい事件や事故もあり、私たちが不安を覚えない日はないといっても過言ではなくなってきています。犯罪についても、その総数は減ってきているにも関わらず、体感治安はむしろ悪くなっていると感じている人のほうが多いのではないでしょうか。

　セコムIS研究所セキュリティコンサルティンググループでは、セコムが、企業・家庭・個人のお客さまに対してセキュリティサービスを提供する中で蓄積してきた経験やノウハウに基づいて、実際の現場で役立つ防犯の知識からセキュリティの理論に至るまで、私たちが安心して生活するための研究に日々取り組んでいます。皆さまが安心して日々を送るための一助として、その研究で得られた成果を、毎週お届けしようというのが、本コラム、原則月曜日に発信する「安心豆知識」です。

　人は、自らが不安を感じる何らかの事態に対応しようとするとき、できることは３つしかありません。一つめは、「事態そのものを起きにくくする対策」、二つめは、万が一その事態が起こってしまった場合でも「被害の拡大を防ぎ、最悪の状況に至らないようにする対策」、そして三つ目は、たとえその事態が発生し被害を被った場合でも「金銭的な窮地に陥らない対策」です。

　本コラムは、これら３つの方法論を中心に、私たちが安心した日々を送れるようにする豆知識を紹介していこうと思います。「備えあれば憂いなし」が、日々の生活を送るうえで、万事に通じる基本となってきています。本コラムで紹介する内容が、皆さまが安心した日々を送るうえで少しでもお役に立つならば、「信頼される安心を、社会へ。」を標榜するセコムの一員として、これに勝る喜びはありません。


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甘利　康文