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「メニエール病」は内耳を満たしているリンパ液が増加し、内耳がむくむことによって起きるので、浸透圧利尿剤でむくみを取れば治ります。
「良性発作性頭位めまい症」は前庭にある耳石がはがれて半規管内に入って浮遊するために起きるので、この状態に慣れるために体と頭を動かす運動療法を行えば治ります。3年ほどめまいの薬を飲み続けて治らなかった患者さんが、「良性発作性頭位めまい症」と診断され、この運動療法を1週間やったら完治した、といったケースもありました。
「前庭神経炎」も安静にし、ステロイドを点滴し、2~3日後から運動療法を行うと治ります。
薬でも運動療法でも治らない場合、たとえば「メニエール病」なら、内耳を切開してリンパ液を抜く手術を行いますが、浸透圧利尿剤が普及して以降は手術をすることは少なくなりました。
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不安感や緊張感から、血圧が急激に上がったり、過呼吸になったりして、めまいが悪化したり、手がしびれたりすることがあるので、あわてないこと。横になり、安静を保ち、抗めまい薬など処方された薬があれば服用すること。そして、病院に行くことです。
ただし、めまいとともに、意識が遠くなる、頭痛がする、手足がしびれる、ろれつが回らなくなる、ものがだぶって見える、首が痛くなるなどの症状が出たら、すぐ救急車を呼んでください。この場合は脳出血や脳梗塞、脳腫瘍の可能性があるからです。
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規則正しい食事をとり、睡眠も十分にとること。ストレスをためないこと。また喫煙は控え、お酒やコーヒーも飲み過ぎないことなどです。なお、旅行に行くときは主治医に相談しましょう。
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