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A. |
一般に高齢になるほど、下肢のむくみは起こりやすくなります。静脈には弁があり、その働きで血液を上に押し上げているのですが、加齢とともに、この弁の機能が衰えてくるため、むくみが起こりやすくなるのです。
肥満ぎみの人もむくみやすいと言えます。これは、脂肪が血管を圧迫するため血流が悪くなるからです。実際、体重を減らしただけで、明らかにむくみが軽くなる人もいます。
また、毎日の生活習慣が原因となって、むくみが起こることもあります。次の項目をチェックして、心当たりがあるようなら、改善していきましよう。
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A. |
私がふだんの診療のなかで、まずアドバイスするのは、塩分をひかえること。そして、よく動いてくださいということです。
塩分を多く摂り過ぎてしまうと、血管のなかの水分が増え、外にしみ出しやすくなり、むくみが起きやすくなります。アルコールも、なるべく控えましよう。よく、パーティーに出席した翌日に顔がむくむという話を聞きますが、これは、一度に塩分とアルコールを多量にとってしまうことが理由だと考えられます。
動くというのは、血流を促すためです。過度な運動は必要ありません。たとえば、お昼休みに気分転換をかねてウオーキングするのもよいでしよう。
長時間、立ち仕事や座り仕事をしなければならない人は、ときどき休んで姿勢を変えたり、ストレッチをしたりするなど、筋肉をほぐして緊張を緩めるように心がけてください。脚を組むくせのある人は、組んだ脚が血管を押すので意識して組まないようにしましよう。
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A. |
寒い冬場は血行も悪くなり、むくみやすい季節でもあります。タ方になると脚がパンパンに張ってしまい、ブーツが履けないという人も多いと思います。
そこで、家に帰ったら、少しぬるめのお風呂にゆったりとつかり、 脚や全身をマッサージしましょう。血行がよくなり、むくみの予防や解消に効果的です。
市販の弾性ストッキングを履くのもひとつの方法です。着用することにより、脚の筋肉の機能を補い、血液やリンパの流れを促進します。病院で扱っていることもあるので、医師に相談して使ってみてはいかがでしようか。
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