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便秘は、大きく器質性のものと機能性のものとに分けられます。器質性の便秘は、ポリープやがんなど、腸そのものに異常があって起きる便秘です。
一方、機能性の便秘は、腸には異常がないのに、何らかの原因で腸の機能が低下して起きる便秘です。機能性の便秘は、一 過性のものと習慣性のものとに分けることができます。
一過性の便秘は、旅行などの環境の変化や服用している薬の影響、ストレスなどによって起こるものです。習慣性の便秘は、長年の生活習慣によるものが多く見受けられます。
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まず、器質性の便秘は、原因となる病気を治さなければ改善できません。とくに心配なのは、最近、増えている大腸がんでしよう。下痢が続くのにお腹が張る、便が黒くなる、血便が出るなどの症状が出た場合は、すぐに病院へ行き、医師の診断を受けてください。
機能性の便秘のなかでも一過性の便秘は、一時的な環境の変化がもとに戻れば改善するので心配はありません。習慣性の便秘は、次の3 つに分けられ、それぞれ対処の方法が異なります。
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直腸まで便がきているのに、便を出すための刺激が伝わらないために起こります。 |
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【対処】
朝起きて、空腹のときにコップ1 杯の水を飲むと、それが刺激になり便が出やすくなります。食物繊維や水分を十分にとって、便の量を増やし、柔らかくするのも効果があります。
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過労やストレスが原因で、腸の働きが悪くなって起こります。便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群もこの一種。最近、若い女性に多く見受けられます。 |
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【対処】
まずは十分な睡眠、休息をとりましょう。直腸性の便秘とは逆に、食物繊維や冷たい水は控えてください。お酒、香辛料、カフェインなど、胃や腸の刺激になる食べ物も控えてください。
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便意はあるのにお腹が張って出ない状態。女性や高齢者に多く、腹筋力や腸のぜんどう運動の低下が原因です。 |
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【対処】
日常生活での運動量を増やすことを心がけましよう。腹筋力をつけることも大切。
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(次回は簡単にできる運動をご紹介します) |
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