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A. |
WHO(世界保健機関)などで定められている基準もありますが、わが国では、日本高血圧学会が日本人向けの高血圧治療ガイドラインとして、高血圧の基準は、収縮期血圧(最高血圧)140mmHg、または拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上としています。
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A. |
高血圧は、動脈硬化と一体の関係にあります。動脈硬化が進むと必然的に血圧は高くなります。血圧が高くなると、さらに動脈硬化が進み、血圧を上げることになります。動脈硬化は、加齢とともに進行します。肌も歳をとるように、血管も歳をとるということです。
ただし、男性と女性で動脈硬化の始まる時期は、大きく異なります。男性の場合は、二十歳を過ぎた頃から動脈硬化が始まります。一方、女性の場合は、閉経後から始まります。なぜ閉経後かというと、女性ホルモンに動脈硬化を防ぐ働きがあるためです。
当院に来院される方々も、高血圧の6、7割が男性です。
女性、とくに二十代から三十代くらいの女性の多くは、むしろ低血圧です。例外的に、糖尿病になっている方の場合は動脈硬化が早まるため、若い女性でも高血圧になりやすい傾向にあります。
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A. |
高血圧は、生活習慣を見直すことで、ある程度予防することができます。ポイントを、いくつか挙げておきましょう。
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【喫煙】
まず、生活習慣で考えなければいけないのが喫煙です。たばこは、確実に動脈硬化を進め、高血圧の原因となります。喫煙者のそばにいる人も、副流煙がよくありません。
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【飲酒】
飲酒に関しては適量を守り、ストレス解消になる程度であれば問題ありませんが、過度な飲酒は、中性脂肪を増やし動脈硬化の原因となります。とくに検診などで中性脂肪の数値を指摘された方は、量を控えるようにしましょう。
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【運動】
運動すると血管が拡張し血液の流れがよくなります。運動中は血圧が上がりますが、そのあとはスーッと下がってきます。しかし、効果があるからといって、ふだん運動をしない人が、いきなり無理をするのは逆効果。負荷をかけ過ぎると膝などを痛めることもあります。ごくごく軽い運動でいいのです。大切なのは、毎日きちんと続けること。その意味でウォーキングはおすすめです。
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【睡眠】
睡眠不足も血圧によくありません。十分に睡眠をとってください。ときどき徹夜明けで来院される方がいますが、血圧を測ると、ほぼ例外なく上がっています。人間のからだは基本的に夜、休むようにできているのです。
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【食事】
基本は、バランスのよい食事です。肉類ばかりというのはもちろんよくありませんが、野菜ばかりというのも駄目。脂質もある程度、摂取しないと皮膚がカサカサになってしまいます。果物をとるのはよいのですが、糖分が多いため、食べ過ぎると中性脂肪や血糖が上がりやすくなるので注意してください。
そして、難しいのが塩分の量。厚生労働省では、健康な成人の塩分摂取量を一日10g未満としています。慣れていないと、かなり味が薄く感じることでしょう。まずは少しずつでも確実に減らすことを心がけてください。
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