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症状や経過によって次のような治療法があります。
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五十肩になると、おもに次の3つのような動作が行いにくくなります。
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① 腕を上に上げる
② 腕を後ろにまわし、エプロンを結ぶ
③ 腕を頭の後ろにまわし、髪を結ぶ
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これらの可動域制限を改善する運動として、よくしられているのが「コノリー体操」です。一日に4~5回、一回につき5~10分を行うとよいでしょう。
また、ウォーミングアップとして、アイロンなどをおもりにして、肩関節を前後左右に振り子のように振る「アイロン体操」も効果的です。
五十肩は、ふつうに生活していても、時間の経過とともに痛みや可動域制限が改善することも多いのです。無理な運動は、かえって痛みを強くしかねません。ですから、痛みの強い時期には無理をしないことが大切。時間をみつけて、焦らず繰り返しゆっくりと行うことがコツでしょう。
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痛みや筋肉の緊張をとるのに有効です。入浴によって痛みが軽くなることも多く、保温はとても重要です。保温用の肩サポーターや使い捨てカイロなどもよく使われますが、低温火傷には注意しましょう。 |
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痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤の内服、また夜間に痛みが強くて眠れないときには入浴剤なども併用します。
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強い痛みがあるときは、肩甲骨(けんこうこつ)と肩関節の間にある袋状の滑液包(かつえきほう)に局所麻酔剤を注射するのも有効です。痛みが軽くなってきているのに、すべりが悪いような場合にも、とても効果があります。 |
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睡眠中は、筋肉の動きが少ないため、身体が冷えやすくなります。 肩関節が冷えると痛みが強くなることが多いので、前述の温熱療法が有効です。また、肩を少し曲げた状態にすると痛みが軽くなることが多いので、腕の下に薄い枕やクッション、強い痛みがある場合はゴム製の湯たんぽなどを肩の近くに置くのもよいでしょう。
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五十肩は、はっきりとした原因がないままに始まります。ふつうに肩を使っているだけなのに、どうも痛みがあるなと思っているうちに、腕をあげる際、だんだん痛みが強くなってきて、動かせる範囲が狭くなっていきます。
五十肩にならないためには、日頃から肩を冷やさないようにとか、 肩をまわすような運動を行っておくように、というようなこともいわれています。しかし、それでも起こってしまうことも多く、残念ながら確実な予防法はないといったほうがよいでしょう。50年も使ってきた肩のオーバーホールの期間と考えることもできるかもしれません。
時間の経過とともに、症状が自然に改善されることも多い病気ですが、眠れないほど強い痛みがあるような場合や、半年たっても症状が改善されないような場合は、一度、専門医を訪れることをおすすめします。
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① |
痛い方の腕でアイロンを持ち、軽く前後に振る。 |
② |
その後左右に振る。 |
③ |
最後に軽く回転させる。 |
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① |
クローゼットなどの上部に手をかけ、そのまま腰を下げ、肩をストレッチします。 |
② |
腕を後ろで組み、痛くない方の手で、痛い方の手を上に引き上げ、肩をストレッチします。 |
③ |
腕を頭の後ろで組み、ひじを外へ開いて、肩をストレッチします。 |
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