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バラの芽が出て、成長し、つぼみとなり、半開し、満開となり、そして花が散って結実する過程を、女性の一生になぞらえると、更年期に対する考え方、取り組み方を分かりやすく説明できるからです。
女性の一生を性の視点で表した下の図をご覧下さい。
変化①で生殖年齢になり、妊娠・出産し、変化②で閉経になり、その後、死を迎えます。
閉経から死までの期間の一部が更年期にあたります。
日本人女性の平均寿命を調べると、戦前は43歳、50歳代に達したのは1950年代になってからです。平均年齢50歳では閉経を迎えると時を経ずして死を迎えました。ところが今は、平均寿命は84歳。閉経から死までの、第3の時代と呼んでいい長い時間を持てるようになったのは、つい最近のことです。
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ええ。ただし、今まさに更年期を迎えている女性はサンドイッチ世代です。 子どもと親に挟まれているだけでなく、子どもにとってよい母、夫にとってよい妻、親にとってよい娘と何役も演じています。それは充実した日々ではありますが、一方で自分自身を大切にしたいという思いもあります。そうした葛藤の中で生きている世代といえます。その時期は、あれもこれもできないですから、優先順位をつけて取り組まれるといいでしょう。
また、この時期の女性は、生殖ホルモンという目隠しが取れて、今まで見えなかったものも見えるようになってきます。具体的にいうと、種の保存のために、多くの自己犠牲が見えなかったのですが、閉経になると、目隠しが外されてこれまでの自分、これからの自分が見えてきます。そんなとき、いざ、新たな旅立ちという気持ちになる女性が多いのではないでしょうか。
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そのために私は文章を書くことをお勧めしています。自分と向き合う時間を持ち、書くことによって自分が真に求めているものが何かを知ることは、とても大切だと思います。併せて、好きな運動をすることを勧めています。閉経後もしばらく続く更年期障害の対策として身体を動かすことが、多くの不愉快な症状を軽減させるのに有効なことは、下のグラフを見ても分かります。
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更年期は変化の時期です。幼児期から思春期になるときの変化の時期とある面では同じです。マイナスイメージを持たないで、新しい時代の始まりととらえましょう。
更年期は自分を産み、育むとき。とことん苦しんで自分探しをしましょう。 そのために手助けになるのが、作文と運動です。
内なる声に耳を傾けて、何をやりたいのか、何を成就したいのかを考えてください。誰も教えてくれません。皆さんが先駆者です。そして、お一人お一人が、更年期にバラのように美しい実を結んでいただきたいと思います。
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