少し前までは、眼圧、つまり眼球内部の圧力によって視神経が圧迫されて障害を起こす病気と言われていましたが、これでは緑内障の定義として十分ではありません。
なぜなら、眼圧が正常なのに視神経が障害を起こす緑内障があることが分かってきたからです。
しかも日本人にはこの正常眼圧緑内障が一番多いんです。
そこで現在は、「視神経乳頭変化およびそれに対応する緑内障性視野障害を認める病気」と定義されています。
緑内障は、いったん悪くなったら元に戻らず、決定的な治療法がないため、眼の病気の中で最も恐ろしい病気と言われています。
40代以上の人に多く、年を重ねるにつれて増えていきます。
推計ですが、40歳以上の緑内障患者数は300万人以上になります。
また、かつて厚生省が中途失明者の失明原因を調べたデータによると、緑内障は全体の12.8%で、糖尿病網膜症(17.8%)に次いで失明原因の第2位になっています。
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