
一般的な症状で多いのは、月経時に出てくる症状です。たとえば、月経期間が長くなったり、月経出血量が多くなったり、不正性器出血が頻繁に起きたりするほか、月経時に強い月経痛が起きたりします。
筋腫が大きくなってくると、周囲を圧迫する症状が出てきます。典型的なのは膀胱圧迫症状で、おしっこが非常に近くなります。さらに大きくなると便通異常、いわゆる便秘になります。そうなったら下腹部が出っ張ってきますし、触ると固いことが多いので、早めに受診されたほうがいいでしょう。

漿膜下筋腫の一種で子宮の外に発育していく有茎漿膜下筋腫は、茎の部分がねじれて筋腫捻転が起こると、大激痛に襲われ、即手術ということになります。
この病気が怖いのは、ねじれると壊死が起こり、そのままにしておくと腹膜炎になるなど合併症が起きて、症状が重篤になります。
でも一番怖いのは粘膜下筋腫です。月経時にボコボコと溢れるようなとんでもない量の出血が起きると、出血性ショックになることもありますし、過多月経が続くと、高度な貧血を呈します。ですから子宮筋腫だからといって決して軽く考えてはいけないですね。
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