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大腸は1メートル50センチ前後の長さがあり、小腸で消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら便にする働きをしています。肛門のすぐ上、17、8センチの直腸と、それより上部の盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸からなる結腸とに大別できます。そして、そのそれぞれにできたガンを総称して大腸ガンと呼んでいます。近年、胃ガンに迫る勢いで急激に増加しているのがこのガンです。
症状、とくに初期症状としては、まず血便があげられます。また便が細くなる、便秘と下痢を繰り返す、腹痛が起こる、などがあります。
大腸ガンの発生には、遺伝的要因よりも環境的要因によるものが大きいと考えられています。以前は日本人には少なかった病気ですが、近年、急激に増えた背景には、肉類や脂肪分の摂取量増加など、食生活の欧米化があると言われています。しかし、なぜ特定の人に発病するのか、その原因まではわかっていません。
傾向としては、若い人には少なく、50代以上の方に多く見られます。男女差は、ほとんどありません。
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