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最近の主流は、内視鏡を使って行われるものです。胸の側部の皮膚を1センチ程度切り、そこから先端にカメラのついた細い内視鏡を入れます。さらに、もう2~3カ所、5ミリほどの小さな穴をあけて特殊な器具を入れ、外部のモニターで患部を確認しながら切除や縫合といった作業を行います。麻酔医を含め、通常3人ぐらいのチームを組みます。
いちばんのメリットは、キズが小さいということです。以前は、胸を大きく切り開いて手術を行っていましたが、それに比べると術後の痛みも格段に少なく、キズ跡も目立ちません。
手術時間も短縮でき、麻酔などにかかる時間を除けば、手術自体は通常20分程度で済んでしまいます。さらに、術後も翌日から一週間程度で退院できるなど、社会復帰もかなり早まりました。
内視鏡での手術が原因なのか、よくわかっていないのですが、データ的には、大きく切るよりも、わずかに再発率が高いということが挙げられます。しかし、これも今後の研究により、改善されていくものと思われます。
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