ほっとひと息 健康らんど
Vol.49 RSウイルス感染症
2.治療・感染予防
治療方法を教えて下さい。
いずれも特異的な治療法はなく、症状を和らげる治療になります。
●発熱・咳に対する治療 等
乳児の場合、細気管支炎・肺炎症状があれば、入院治療が必要となる場合があります。
●酸素吸入・呼吸管理・点滴 等
他者に移す可能性のある期間はどの位でしょうか。
ウイルス排泄期間は7~21日と言われています。排泄期間が長いため、感染が拡大しやすくなり、流行期間中は注意が必要です。
【感染予防】
●
年長児以上の小児や成人で呼吸器症状(咳等)を認める場合は、
乳児との接触を可能な限り避ける
●
乳児との接触時マスク装着と、石鹸・流水による手洗いの励行
●
人ごみの多い場所への外出を避ける
●
小児が触れるおもちゃ等は、消毒を行う
※年長児以上の小児や成人が感染しても、症状が軽症であるため
気付かずに乳児に移してしまう場合があり注意が必要
【日常生活で注意すること】
●
楽に呼吸ができるよう、抱っこをしたり上半身を起こした姿勢にする
●
室内を加湿し、空気の乾燥を避ける
●
脱水症状に注意し、少量ずつ頻回に水分を摂取する
咳により吐く場合もあり、1回の摂取量に注意する
●
消化の良い物を少量ずつ摂取する
【登園】
症状が治まり、食欲・活動力が通常に回復すれば可能
ワクチンはないのでしょうか。
ワクチンはありません。基礎疾患のある小児等一定の条件を満たす場合は、抗RSウイルス抗体を注射し、感染を予防することがありますが、一般には使用できません。
【感染予防】を徹底し、感染拡大と乳児の重症化には注意しましょう。
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