ほっとひと息 健康らんど
Vol.48 夏風邪
1.夏風邪の種類と特徴
夏風邪は、夏期に多く見られるウイルス感染症です。夏風邪のウイルスは、高温・多湿を好むと言われ、夏期に活発となり、この時期に流行します。
夏風邪の中には主に、ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱(プール熱)があります。
ヘルパンギーナ
手足口病
咽頭結膜熱(プール熱)
感染経路
・飛沫感染
・接触感染
・糞口感染
(便に排泄されたウイルスが
口に入り感染する)
・飛沫感染
・接触感染
・糞口感染
・飛沫感染
・接触感染
・プールを介し、結膜への直接侵入
好発年齢
乳幼児
1歳代が多い
乳幼児
2歳以下が半数を占める
幼児~小学生
5歳以下が多い
潜伏期間
2~4日
3~5日
5~7日
主な症状
・38.0~40.0℃の突然の発熱
・喉が赤くなり、1~5mmの
小水疱が複数現れ、
小潰瘍となり痛みを伴う
・全身倦怠感・嘔吐・食欲不振
・口腔内・手のひら・足の裏や足の甲に2~3mmの水疱を持った発疹が現れる
・殆どの場合高熱にはならない
・38.0~40.0℃の発熱
・頭痛・全身倦怠感・食欲不振
・咽頭炎症状
(咽頭痛・咽頭発赤)
・結膜炎症状
(眼痛・結膜充血・目やに・涙目)
症状消退
約7日
3~7日
3~7日
合併症
・髄膜炎
・心筋炎
・髄膜炎 脳炎
・心筋炎
・中耳炎
・肺炎
症状や経過が似ている部分があるように思いますが・・・。
ヘルパンギーナと手足口病は、口腔内症状が似ており、鑑別が必要です。また、他にも似たような症状が出現し、鑑別が必要な疾患があります。いずれにしても、何らかの症状が出現した場合は、受診し診断を仰ぐ必要があります。
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