ほっとひと息 健康らんど
Vol.46 顎関節症
2.治療・予防
経過観察と説明を受けましたが、それで良いのでしょうか。治療法はないのですか。
口を動かした時に音がするだけで、痛み等他の症状を伴わない場合は、特に治療の必要がなく、経過観察となる場合があります。
特に治療はしなくとも、徐々に症状が軽減する場合もあります。
状態により治療法は異なりますが、主となる治療法は運動療法です。
【治療法】
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運動療法
口を大きく開け、顎の筋肉をほぐす
顎関節の動きを改善する
関節内組織のズレを戻す
※方法を誤ると悪化する場合があり、必ず医師の指示を受けて実施する
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薬物療法
痛みが強い場合は鎮痛剤使用
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スプリント療法
顎関節・筋肉への負担を軽減する為、マウスピースを装着する
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生活習慣改善
正しい姿勢を保つ
歯を噛みしめない
片側だけで噛まない
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関節腔洗浄療法
関節腔を洗浄することにより、動きを改善する
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手術療法
関節の癒着が強く、日常生活に支障を認める場合は実施することもある
手術療法が必要となる場合は非常に少ない
顎関節症は、虫歯や咬み合わせと関係がありますか。
以前は、咬み合わせが顎関節症の原因と考えられ、治療をした時期もあったようですが、却って顎関節や筋肉へ負担をかけ、治療をすることで症状悪化を招くこともあるようです。
虫歯の場合は、痛みの為片側だけで噛むような習慣があると、顎関節へ負担がかかることになります。入れ歯が合わない場合も同じです。
他、歯軋りは、顎関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症の要因となることもあると考えられています。
治癒後再発することはありますか。
生活習慣が要因となる場合もありますので、要因となる生活が持続するようであれば、再発の可能性も出てきます。
日常生活にも注意し、再発や状態の悪化を予防しましょう。
【予防する為に】
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奥歯で噛みしめるような硬い物を食べ過ぎない
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両側で物を噛む
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歯を噛みしめない
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頬杖をつかない
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ストレスを溜めない
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