ほっとひと息 健康らんど
Vol.46 顎関節症
1.症状・診断
口を開ける時に、耳の近くで音がします。顎関節症と診断されましたが、他症状がない為、経過観察となりました。顎関節症について教えて下さい。
次の主症状のうち、一つ以上の症状があり、様々な検査の結果、他の疾患を認めない場合、顎関節症と診断されます。
●顎の痛み
●口が開きにくい
●口を動かすと音がする
なぜ、このような症状が出現するのでしょうか。
口の開閉や物を噛む等口を動かすと、顎関節や筋肉に負担がかかります。顎周囲の筋肉や、顎関節周囲及び関節内の組織の障害、顎関節の変形により症状が出現するとされています。
これは、大人だけの病気でしょうか。子供が顎関節症になることはありますか。
子供も顎関節症になることがあります。大人の場合は、筋力の違いや、生活の変化が多い時期であること、ストレス等の関与により、20~30歳代の女性に多いと言われています。
【診断方法】
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問診
痛み出現時の状況・姿勢・生活習慣・ストレス 等
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触診
痛みの有無と顎関節・筋肉の障害状況
口の開閉時の下顎の動き・音の有無 等
●
画像診断(X線写真撮影・MRI)
顎関節の変形の有無
関節円板(関節の負担を和らげるクッションの働きをするもの)のずれ
顎関節を構成する骨の位置 等
※類似症状が出現する疾患も多く、MRI検査により確実な診断が可能
※※画像診断が必要かどうかは、医師の判断による
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