ほっとひと息 健康らんど

Vol.45 かみ合わせ

1.かみ合わせ
 かみ合わせが悪くなると、様々な影響があるようですが、どのような時にかみ合わせが悪くなるのでしょうか。
 まず、かみ合わせについて特徴を説明します。
 各時期の特徴
【小児(乳幼児期 学童期)】
乳歯が生え、永久歯に生え変わる時期であり、歯並びやかみ合わせが頻回に変化する
永久歯の歯並びやかみ合わせの基礎が作られる
【成人(成・壮年期 高齢期)】
虫歯や歯周病により、かみ合わせが変化する
歯を喪失することが多くなり、放置することにより、更にかみ合わせが悪化する
 学童期は、乳歯から永久歯へ交換時期に当たり、歯並びが悪くなります。一時的な歯の喪失により、かみ合わせも悪くなりますが、一時的なものであれば問題はないとされています。
 かみ合わせが悪くなる原因には次のようなものがあります。
【かみ合わせが悪くなる原因】
遺伝
歯の大きさ・歯並びは親からの遺伝による場合がある
食生活習慣
柔らかい食事により、噛む回数が減少し、顎の発達が不充分となる
歯並び
上下の歯にズレを来たし、食物を噛む時に正常に当たらない
口呼吸
副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎など鼻疾患がある場合、口呼吸を生じ易い
習慣
頬杖・同側を向いて就寝するなどによる顔面の圧迫
指しゃぶり
幼児期(5歳位)の指しゃぶりが歯並びに影響する
虫歯・歯周病
虫歯・歯周病により歯を喪失することで、その両側の歯が徐々に移動する
 かみ合わせが悪くなると、口腔内に限らず、全身に影響を及ぼすと言われています。
【身体への影響】
充分に物を噛み砕くことができない
硬いものを避ける
偏食する
顎の成長障害・顔の形成への影響
充分に噛むことができず、顎の発達が不充分となる
虫歯・歯周病にかかり易い
歯磨きが不充分になる場合が多い
噛むことが不充分となり、唾液の分泌量が低下し、口腔内の殺菌力が低下する
顎関節の異常
顎関節に無理な力が加わる
頭痛・肩凝り・腰痛
不自然な顎の動きにより、周辺の筋肉に無理な力が加わる
頚や肩周辺の筋肉疲労により、神経や血管を圧迫する
胃腸への負担
噛むことが不充分となり、消化吸収に影響を及ぼす
発音の異常
前歯がかみ合わない場合、発音が不明確となり易い
身体のバランス低下
噛み締める力の低下により、転倒し易くなる
ストレス
>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る