ほっとひと息 健康らんど

Vol.38 飲酒について②

3.高齢者の飲酒
 年齢と共にお酒に弱くなった、と聞くことがありますが本当でしょうか。
 年齢を重ねるにしたがい、お酒に弱くなる他、以下のような影響が現れます。
<高齢者の飲酒が及ぼす影響>
アルコールを分解する能力が低下し、血液中のアルコール濃度が上昇し易い
定年退職等寂しさや孤立感が飲酒量の増量を招く
慢性疾患等で治療薬を服用していることも多く、飲酒により治療薬の作用が増強したり、減弱する場合がある
アルコール依存症になり易い
脳血管障害や認知症の症状が現れる要因になる
転倒事故につながり易い
治療薬の効果に影響を来たす可能性がある
 では高齢者が飲酒をする場合は、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。
 前回説明した注意事項と重複する部分もありますが、それと併せて、以下の点に注意することが大切です。
<高齢者の飲酒時の注意事項>
飲酒量は控えめにする
  純アルコール1日10g (日本酒0.5合 ビール中瓶1/2本)迄
社会的活動等ライフスタイルを維持し、その中に飲酒を組み入れる
無節制な飲酒は避ける
治療薬と一緒に飲まない
定期的な検査を受ける
『Vol.37 飲酒について① 2.飲酒時の注意事項』をご参照下さい
>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る