ほっとひと息 健康らんど
Vol.38 飲酒について②
1.女性の飲酒
前回、妊娠中・授乳中の飲酒を避ける必要性を教えて頂きました。女性は男性に比べアルコールの影響を受け易いのでしょうか。
同じ量の飲酒をしても、以下のような理由で、男性に比べ女性の方が肝臓等に影響が出易いとされています。
<女性の飲酒が及ぼす影響>
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一般的に男性より体格が小さく、肝臓も小さいと考えられ、
アルコールを分解するのに時間がかかる
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女性は体脂肪が多く、脂肪組織にはアルコールが保持されない為、血液中のアルコール濃度が高くなる
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女性ホルモンがアルコールの分解を抑制する
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男性より少ない飲酒量でアルコール性肝障害が起きる
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多量飲酒により、性周期の乱れや、乳癌の危険性が高まるという報告もある
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男性より少ない飲酒量・飲酒期間でアルコール依存症になり易い
このような理由から、節度ある適切な飲酒とされる[純アルコール1日20g (日本酒1合 ビール中瓶1本) 週2日以上の休肝日] よりも少量の飲酒とすることが勧められています。
もちろん妊娠中・授乳中は飲酒を避ける必要がありますが、妊娠を希望される女性の方も、注意された方が良いでしょう。
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