ほっとひと息 健康らんど
Vol.37 飲酒について①
1.二日酔い
飲酒の翌日、二日酔いで辛い時があります。飲み過ぎたことが原因だということはわかっているのですが、なぜ二日酔いになるのでしょうか。
二日酔いは、アルコールの飲み過ぎだけで起きるのではないことがわかってきました。様々な原因があると考えられています。
<二日酔いの主な原因・症状>
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多量のアルコール摂取により、代表的な代謝産物であるアセトアルデヒドが体内に残ってしまう
→ 頻脈・嘔吐・皮膚の発赤
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アルコールは胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を促す為、胃粘膜に損傷を起こす
→ 上腹部痛・嘔吐
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アルコールは利尿作用がある
→ 脱水症状(だるさ・脱力感・口が渇くなど)
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肝臓でアルコールを分解する時に、ブドウ糖の生産が抑制される
→ 低血糖症状(だるさ・脱力感・口が渇く・動悸など)
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アルコールを分解し終えて数時間後の離断時に、脳は過剰に興奮した状態になる
→ 嘔気・頭痛・手の震え・発汗
では、アルコールは体内でどのように代謝されるのでしょうか。
アルコールは胃や小腸から吸収され、血液に溶け込んで肝臓に送られます。肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解され、更に酢酸へ分解されます。酢酸は全身を巡るうちに、水と二酸化炭素に分解され、体の外に排出されます。
肝臓では、どの位の量のアルコールが処理できるのですか。
年齢・性別・体格・体質など個人差があり一概に言えませんが、体重約60kgの人で、1時間に5~9g位とされています。
飲酒量が多くなったり、遅く迄飲酒をすると、アルコールの処理ができず、翌日も体内に残ってしまうことになります。
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