ほっとひと息 健康らんど
Vol.36 起立性調節障害
2.治療・注意点
どのような治療が必要でしょうか。子供でも薬を飲まなければ治りませんか。
症状により治療法は異なりますが、必ずしも薬による治療が必要というわけではありません。日常生活の中で、注意点を守ることも治療の一つとなります。
<起立性調節障害の治療・注意点>
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規則正しい生活リズムを心がける
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起立時は、30秒程度時間をかけゆっくり起立する
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運動療法
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散歩程度の運動や、起立時に足踏みをする
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水分摂取・食事の注意点
・
水分は少なくとも1日1.5~2
ℓ
程度摂取する
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塩分1日10~12g 摂取する
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気温の高い場所は避ける
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弾性ストッキングや加圧式腹部バンドの装着
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適切な利用が必要であり、医師に相談する
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薬物療法
・
日常生活に支障を来たしている場合は、血管収縮剤・低血圧治療剤等を使用することがある
治療を受けることにより治りますか。
成人になっても、何らかの症状が続く場合もありますが、一般的には、次第に症状が軽くなると言われています。
暑い時期は、血管が拡張し血圧が低下傾向になります。更に汗を沢山かくことで、水分不足となり、全身への血流も低下するため、寒い時期よりも不調となり易いのです。
日常生活に注意すると共に、症状がある場合は、基礎疾患が隠れていないか診断を受ける必要がありますので、一度医療機関を受診されると良いでしょう。
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