ほっとひと息 健康らんど

Vol.35 自律神経について

1.自律神経について
 時々、「自律神経の乱れ」という話を耳にしますが、良くわかりません。どういうことなのでしょうか。
 ではまず、自律神経とはどのようなものか、そこから説明していきましょう。
 自分の意思ではコントロールできない神経と聞いたことがあります。
 自律神経は、呼吸・循環・消化・代謝など生命を維持する為の基本的な機能調節を行う神経で、自分の意思とは無関係に働きます。
 自律神経には、交感神経と副交感神経があり、以下のように対照的な働きを持っています。
<自律神経の働き>
交感神経
    主に日中活発になり、活動中・緊張・興奮状態の時に働く
副交感神経
    主に夜間活発になり、平常時・リラックスしている時に働く

≪交感神経≫
 
・唾液の分泌を抑える
・気管支拡張
・心臓の働きを活発にする
・血圧上昇
・血管収縮
・胃腸の働きを抑える
≪副交感神経≫
 
・唾液の分泌を高める
・気管支収縮
・心臓の働きを抑える
・血圧低下
・血管拡張
・胃腸の働きを活発にする
 交感神経と副交感神経は、どのような関係にあるのでしょうか。
 交感神経が働いている時、副交感神経は働かない、反対に、副交感神経が働いている時、交感神経は働かない、というように、二つの神経がバランスを取りながら働くことにより、身体の機能は調節されているのです。
 このバランスが崩れることが、「自律神経の乱れ」ということなのですね。
 原因はわかっているのでしょうか。
 最大の原因はストレスだと言われています。
<自律神経の乱れの原因>
ストレス
  仕事上のストレス・人間関係でのストレス・不安や悩みなど精神的ストレス
不規則な生活
  夜更かし・夜勤勤務・睡眠不足
(特に子供は自律神経が未発達であり、子供の頃からの不規則な生活は、自律神経の乱れを招き易い)
環境
  職場環境の変化・不慣れな環境
  暑さ・寒さなどの温度変化・光・騒音
性格・体質
  真面目・几帳面・責任感が強い・心配性・気持ちの切り替えが苦手
  虚弱体質・環境の変化により不眠になり易い体質
食事
  不規則な食生活・偏食・刺激物や嗜好品の過剰摂取
ホルモンの変調
  思春期・更年期・出産後など、年齢に応じた女性ホルモンの変化
(女性だけではなく、男性の場合は、男性ホルモンの減少が原因となる場合もある)
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