ほっとひと息 健康らんど

Vol.32 冷房と体調不良

2.予防・対策
 冷房による体調不良を来さないようにする為に、何か良い方法はありませんか。
 環境や衣服で調節する他、自律神経のバランスを保つ為に、自分自身の生活習慣を見直すことも必要です。
<予防・対策>
室内の温度調節
    外気温と室内の温度差が5℃以内になるよう、冷房の設定温度を25~28℃とし、可能であれば28℃に調節する。
    就寝時は、タイマーを活用し、2時間程度で切れるよう設定する。
衣服の調節
    冷房の効いた場所では、カーディガン・ひざ掛け・靴下等を用い、冷気が直接身体に当たらないよう工夫する。
運動による血行促進
    軽く汗をかく運動(ウォーキング・ストレッチ等)を行う。
規則正しい食生活
    朝食を抜かず、規則正しくバランスの良い食事を心がける。
    ビタミンやミネラルを充分に摂り、身体を冷やさないように温かい飲み物を摂取する。
入浴
    シャワーだけで済まさず、ぬるめの湯で身体を温める。
    入浴ができない時は、半身浴や足湯を行う。
規則正しい生活
    夜更かしを避け、充分な睡眠を取る。
禁煙
    ニコチンが血管を収縮させる為、禁煙をする。
 冷房の設定温度だけでなく、食事・運動・睡眠等規則正しい生活が必要なのですね。
 乳幼児には冷房を使用しない方が良いと聞くことがあるのですが、どうでしょうか。
 2~3歳迄に、冷房の効いた涼しい環境で育った乳幼児は、汗を出す働きをする「能動汗腺」が少なくなり、体温調節能力が低下すると言われます。
 しかし、湿度が高く通気の悪い室内で、冷房をつけずに長時間過ごすと、熱中症や脱水症状、皮膚のトラブルの原因になることもあります。充分な換気や室温を上げないような工夫で、室温調節できるようであれば、冷房に頼らなくても良いと思いますが、難しい場合は設定温度を高目にし、除湿を行ったり扇風機を併用する等、室温にきめ細かく配慮しながら、冷房を上手に使うと良いと思います。
 乳幼児は、就寝中に沢山汗をかきます。汗をかいた後冷気に当たると、急激な体温低下を招きますので、直接風が当たらないように注意しましょう。
 乳幼児に限らず、適度に汗をかくことも必要なのですね。冷房の使用方法についても、もう一度確認したいと思います。
 近年は、エコ対策の一つとして、冷房の設定温度を調節する取り組みが浸透してきました。過度な冷房に頼らず、普段から予防・対策を行い、上手に冷房を使用することが、身体の不調を予防すると共に、CO2削減にも繋がると思います。
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