ほっとひと息 健康らんど

Vol.32 冷房と体調不良

1.冷房による影響
 最近、身体の冷えや疲れを感じるようになりました。この時期は冷房の効いた室内にいることが多いのですが、その影響はありますか。
 冷房の使用状況にもよりますが、暑い時期は、冷房により身体の不調を来す方が増えると言われます。冷房による身体への影響や対策について一緒に勉強してみましょう。
 なぜ冷房が体調不良の原因になるのでしょうか。
 人の身体は、外気温が変化しても体温を一定に保つよう体温調節を行っています。

<体温調節>
  ☆寒い時
    皮膚の血管は収縮し、汗を抑え、体温の低下を防ぐ
   ☆暑い時
    皮膚の血管は拡張し、汗を促して、身体の熱を放散する
 しかし、冷房の効いた室内に長時間いると、この調節が上手くできなくなり、自律神経に不調を来してしまうのです。
 長時間身体を冷やさなければ大丈夫でしょうか。
 冷え過ぎの他、温度差も影響します。暑い屋外から冷房の効いた室内、冷房の効いた室内から暑い屋外といったように、短時間に気温差の大きいところを行き来することも、体温調節が上手くできず、自律神経に不調を来す原因となります。
 症状が現れやすい年齢等はありますか。
 乳幼児や高齢者の他、男性に比較すると女性に多くみられます。

<乳幼児>
  身体が小さく外気温の影響を受けやすい。
  自分で室温調節をすることができない。

<高齢者>
  暑さ・寒さを感じにくく、冷房を使用することが少ない反面、一旦使用すると過冷房になりやすい。

<女性>
  室内で長時間同じ場所にいることが多い。
  スカートを穿くことが多く、薄着である。
  体質的に冷え性が多く、寒さで末梢の血管が収縮しやすく、その後の回復も遅い。
 身体の冷えや疲れもその症状でしょうか。それ以外に、どのような症状が現れますか。
 冷えや疲れも主な症状の一つですが、それ以外に、だるさ・頭痛・肩凝り・神経痛・腹痛・むくみ・食欲不振・月経異常・イライラ感・不眠等が現れることもあります。
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