ほっとひと息 健康らんど
Vol.31 蕁麻疹
3.症状出現時の対処方法
蕁麻疹の症状が現れた時には、どうすれば良いでしょうか。何科に受診すれば良いですか。
蕁麻疹の場合は、強い痒みを伴いますので、掻いてしまうことが多いのですが、刺激を与えると症状を悪化させてしまいます。掻かないように注意し、寒冷刺激が原因でなければ、冷やすと痒みが和らぐことがあります。
痒みは血行が良くなると悪化します。入浴や飲酒は血行を良くすることになりますので、控えましょう。
皮膚症状以外に自覚症状がない場合は、受診科はまず皮膚科で良いでしょう。症状を繰り返す場合や長引く場合は受診し、以下のことを医師に伝えましょう。
危険な症状が現れた時は、救急車ですぐ受診する必要があります。
<受診時医師に報告すること>
①
症状が現れた時期と、現在の症状。(痒み・痛みなど)
②
症状が現れた後、変化があったかどうか、どのように変化したか。
③
今迄に受けた治療の内容。
④
治療により症状に変化があったかどうか。
⑤
現在治療中の病気。(治療中の病気がある場合は、治療内容)
⑥
今迄にアレルギーを起こしたことがあるかなど。
<危険な症状・・・アナフィラキシーショック>
非常に強いアレルギー反応のことで、急に血圧低下や意識の低下、呼吸困難が現れます。
蕁麻疹がアナフィラキシーショックの一症状である場合や、前触れの症状の場合もありますので、注意が必要です。
蕁麻疹と共に息苦しさ・唇のしびれ・冷や汗・嘔気・嘔吐・顔色が悪い・痙攣などの症状が現れた場合は、救急車ですぐ受診が必要になります。
蕁麻疹を繰り返さないために、何か対処方法や注意することはありますか。
以下に注意事項を説明しますので、参考にして下さい。
長期化する場合でも、薬でコントロールでき、日常生活に支障なく過ごすことができます。気長に病気と付き合っていくことも必要です。
<蕁麻疹を繰り返さないために>
①
原因が特定できている場合は、その原因を避ける。
②
原因が特定できていない場合は、症状が良くなったからといって自己判断で薬を中止したりしない。
③
蕁麻疹の悪化原因となりやすいストレス・疲労を溜めない。
④
食物が原因でない場合は、魚介類・肉類は新鮮なものを選び、バランス良く食べる。
⑤
防腐剤や色素を含む食品は控え目にする。
⑥
充分な休息・睡眠をとり、規則正しくゆとりのある生活を送る。
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