ほっとひと息 健康らんど
Vol.27 これって病気?(しゃっくり編)
【Q】 しゃっくりの出る原因が病気の事もある?
『YES』
○正解
しゃっくりは横隔膜(胸部と腹部を隔ている筋肉の壁)が痙攣を起こし、気管内に急に空気が吸い込まれ、声帯筋が収縮して出る音を言います。運動障害の一つです。
通常は数分間続いた後に自然に止まりますが、長時間続いたり、頻繁に出る場合には何らかの器質的疾患が隠れている可能性もあります。一度、病院で診て貰いましょう。
『しゃっくりの原因が病気の場合』
◎中枢性・・・
脳血管障害(脳出血など)、脳腫瘍、髄膜炎など
◎消化器疾患・・・
腹膜炎、膵炎、胆嚢炎、胃・食道癌、イレウスなど
◎胸部疾患・・・
心臓疾患、肺炎、胸膜炎、気管支喘息など
◎代謝性・・・
糖尿病性昏睡、尿毒症、アルコール中毒など
◎その他・・・
横隔膜の疾患、全身麻酔、開腹手術、刺激の強い薬の服用、心因性疾患など
『難治性しゃっくり』
しゃっくりが48時間以上続くものを言います。なかには何年も続く場合もあります。
このような場合、食欲不振、睡眠障害、うつ状態になる事もあり、全身の衰弱に繋がる事もあります。
※
現在、有効な薬もあるのでしゃっくりが続く場合は受診するようにしましょう。
『しゃっくり以外の症状』
◎頭痛・吐き気・・・
脳疾患の可能性あり。
◎倦怠感・・・
糖尿病や代謝性疾患の可能性あり。
◎食欲不振・・・
胃・食道癌など、重篤な疾患が隠れている可能性あり。
しゃっくりが70年も止まらずにギネスに載った方もいますが、続くと苦しいものですよね。
無理に止めなくても自然に止まるものですが、現在病気で治療中の方は、病気と関係がないか主治医に相談した方が安心だと思います。
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