ほっとひと息 健康らんど

Vol.21 小児の胃潰瘍と中垂炎

【Q 1】 小児でも胃・十二指腸潰瘍になる?

『NO』

×不正解

A. 最近では小児の内視鏡検査が普及した事により、胃・十二指腸潰瘍の確定診断が早期に出来るようになりました。
胃・十二指腸潰瘍というと成人の病気と思われがちですが、新生児からどの年齢でも起こります。
また、ピロリ菌が消化性潰瘍の一因である事は知られていますが、最近は小児でもピロリ菌に感染する事が分かってきました。


 小児のピロリ菌感染率は、発展途上国に比べると少ないと言われていますが、感染はあります。
 小児の胃潰瘍でピロリ菌の陽性率は約50%位と言われており、主原因ではないですが、除菌療法が必要な場合もあります。


症状・・・
 ① 新生児~幼児期まで
下血や大量吐血が多いです。
 ② 幼児期
繰り返す嘔吐や腹痛が起きます。
 ③ 学童期
上腹部痛や貧血、嘔吐などが起きます。


検査・・・
 ① 造影剤検査
バリウムを飲んでX線撮影を行います。
 ② 内視鏡検査
造影剤検査で潰瘍が見つからないけれど、症状が続く場合などに行われます。
小児の場合は全身麻酔が必要になる場合がありますので、行える施設が限られています。


 
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