ほっとひと息 健康らんど

Vol.21 小児の胃潰瘍と中垂炎

【Q 1】 小児でも胃・十二指腸潰瘍になる?

『YES』

○正解

A. 最近では小児の内視鏡検査が普及した事により、胃・十二指腸潰瘍の確定診断が早期に出来るようになりました。
胃・十二指腸潰瘍というと成人の病気と思われがちですが、新生児からどの年齢でも起こります。
また、ピロリ菌が消化性潰瘍の一因である事は知られていますが、最近は小児でもピロリ菌に感染する事が分かってきました。


ピロリ菌・・・
 ①ピロリ菌陰性・・・ 急性潰瘍で6歳以下に多くストレスや薬剤以外にも種々の原因によってなります。
 ②ピロリ菌陽性・・・ 慢性潰瘍で10歳以上に多いです。


治療・・・
 ① 外科手術
内視鏡での治療が困難なほど潰瘍から出血していたり、腸に穴(穿孔)が開いている場合などに行います。
 ② 内視鏡
潰瘍から出血が起きている場合などに止血を行います。
 ③ 内服治療
ピロリ菌が陽性の場合は成人と同じように3剤併用療法を行います。
陰性の場合は抗潰瘍薬などの薬を服用します。


 最近では病気も低年齢化しており、昔は成人にしか起こらなかった病気が小児にも起こるようになりました。
 現代社会における環境破壊やストレス社会によるものも大きいと思われます。
 ストレス解消は成人だけではなく、小児にも必要なのかもしれません。


 
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