ほっとひと息 健康らんど

Vol.20 病院の受信の仕方

2.受診時に伝えると良い事
 では、次に病院に受診した時に伝えた方が良い事柄を具体的に説明します。
 診察時に聞かれると思いますが、慌てずに答えられるように予めチェックしておくと良いでしょう。
 症状によって違いもあるので憶えておくと役立つと思います。

【発熱】
いつから熱が出たか。
何度の熱が出たか。
市販の薬を飲ませた場合は何時頃に何度で何の薬を飲ませたか、伝えるようにする。
解熱剤は使わずに病院受診するようにしましょう。

【吐き気・嘔吐】
いつから吐き気・嘔吐があるか。
嘔吐した場合はいつ、何回、どのような色でどんな内容(食物残渣、ミルクなど)だったか。
水分はどの位摂れているか。おしっこは何回位出て、色はどんな色か。
吐いた物を持って行くと良いでしょう。
吐いた物が喉に詰まらないように、なるべく横を向かせましょう。
連れて行く途中でまた吐く事もあるので、ビニール袋など用意しましょう。
水分が摂れるようでしたら、子供用のイオン飲料などを少しずつ与えるようにしましょう。

【腹痛】
いつから痛みがあるか。
ずっと続いている痛みか、一時的に治まりまた繰り返す痛みか。
吐いていないか。(吐き気・嘔吐がある場合は上記項目参照)
便秘していないか。最後に便が出たのはいつか。
下痢をしていないか。している場合はいつから、何回位、どのような便(形・色)か。
熱はあるか。(ある場合は上記項目参照)
原因で思いあたる事はないか。
同じ物を食べた人が調子が悪くなっていないか。
生物や冷たい物(ジュースやアイスなど)を摂り過ぎていないか。
便に異常を見つけた場合は、病院に便を持って行くと良いでしょう。

【耳が痛い】
いつから痛むか。
耳の下が腫れている場合はいつから腫れたか。
耳だれが出ている場合はいつから出たか。
頭も痛いか。
熱はあるか。(ある場合は上記項目参照)
以前に中耳炎にかかった事がある場合はどちらの耳だったかも伝える。
周りに流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の子供がいる場合はその事も伝えましょう。その際にワクチンを接種済みかどうかも伝えて下さい。

【頭が痛い】
いつから痛いか。
どんな痛みか。(ズキズキ・ギュー・ガンガンなど)
吐き気・嘔吐はないか。(ある場合は上記項目参照)
頭をぶつけていないか。
熱はないか。(ある場合は上記項目参照)
アレルギー性鼻炎などがある場合は伝える。
頭痛薬は飲ませずに受診しましょう。

【発疹が出た】
いつから出たか。
今までにアレルギーを起こした事があるか。
発疹が出る前に変った事はしていないか。
生物や食べた事のない物を食べた。
草や木に触った。
動物に触った。
薬を飲んでいた。
周りに同じように発疹が出た子供がいる場合は伝えましょう。
発疹の状態が分かりにくくなりますので、軟膏などは塗らずに受診するようにしましょう。

【頭をぶつけた】
頭をぶつけた原因は何か。
落ちた場合は高さや落ちた場所の状況。
転んだ場合は、転んだ状況や転んだ場所の状況。
ぶつけた場合は何にぶつけたかなどの状況。
痛みはあるか。
タンコブは出来ているか。
出血していた場合はどの位で止まったか。
吐いたか。(ある場合は上記項目参照)
頭をぶつけた後にすぐに泣いたか。
ぶつけた場所を冷やしながら受診しましょう。

 いかがでしたか、参考になりましたか?
 正しい状況を的確に伝える事は診断をスムーズにします。
 普段から心がけておくと、緊急の場合も冷静な判断が出来ると思います。

 意外と観察しなくてはならない事があるのですね。
 慌てないかまだ自信はありませんが冷静に伝えられるように頑張ってみたいと思います。

>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る