ほっとひと息 健康らんど

Vol.17 乳幼児の食事の注意点

1.卵・ハチミツ
 今日、一緒に勉強してくれるのは3ヶ月の男の子、コウタ君のママです。
 今日は離乳食を始める前に食事の事をいろいろ教えてもらいに来ました。
 子供に与える食事の注意点があったら教えて下さい。
 では、まず乳幼児に与える食品の中でも特に注意が必要な卵についてお話します。
卵はサルモネラ菌による汚染の可能性がありますので、生食用であっても乳幼児には必ず加熱してから食べさせるようにしましょう。
新鮮な物を購入し、購入後はすぐに冷蔵庫で保管するようにしましょう。
ヒビの入った物や割れている物はサルモネラ菌に汚染されている可能性も考えて食べさせるのは控えましょう。
割った時に殻が入ったら使用は控えましょう。
卵は割ったらすぐに加熱しましょう。
離乳食初期(5~6ヶ月)は加熱した黄身を食べさせましょう。白身でアレルギーを引き起こす事があります。
全卵は8ヶ月以降に食べさせましょう。
生卵は1歳過ぎてから食べさせましょう。
 
サルモネラ菌に感染した時の症状
少量の菌でも発症し、腹痛・下痢・高熱が出るのが特徴である。
 ハチミツも1歳になるまでは食べさせない方が良いと聞きましたが、何故ですか?
 ハチミツの中にはボツリヌス菌の芽胞(種のようなもの)が入っている事があり、腸が未発達の乳児に特有の「乳児ボツリヌス症」を起こす事があるからです。
 芽胞は通常の加熱でも死滅しないので過熱して食べさせたとしても安全ではありません。
 国内産・外国産に関わらず1歳未満の乳幼児には食べさせない方が良いでしょう。
 
乳児ボツリヌス症
食品と共に摂取した少量の芽胞が腸管内で発芽・増殖し、毒素を生産する。その毒素が腸管内で吸収されて発症する。
症状は便秘状態が3日以上続き、脱力状態となり、哺入力が低下し、泣き声が小さくなり、全身の筋力が低下し、呼吸困難などが起きる。
>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る