ほっとひと息 健康らんど

Vol.15 小児の応急処置②

1.虫刺症(虫刺され)
 今回はナツミちゃんのお母さんと一緒に『応急処置』について勉強しましょう。
 ナツミちゃんはこの間、蜂に刺されて大変だったそうですね?
 はい、外に干してあった洗濯物に蜂がまぎれ込んでいまして、洗濯物をたたむのを手伝ってくれていたのですが急に「痛い」と言うので見たところそばに蜂がいたのです。
 ちょうど蜂に刺されて亡くなった方のニュースを見た後だったので非常に慌ててしまい、急いで病院に連れて行きました。大事に至らず済みホッとしました。
 これからは洗濯物を取り込む時に充分に気をつけますが、参考に蜂に刺された時の応急処置の仕方を教えて下さい。
 洗濯物にまぎれ込んでいた蜂に刺されたという話は聞きますね。特に山などのように蜂に注意しているわけではないので非常に慌ててしまうようです。
 まずは蜂に刺された時の注意点・応急処置についてお話します。

【症状に注意】
救急車ですぐに病院に行きましょう!
☆アナフィラキシー症状がある場合。
 全身に蕁麻疹がある、呼吸が苦しそう、
 顔色が悪い、冷や汗をかいている、
 嘔気・嘔吐がある、痙攣を起こした、
 意識がはっきりしない等。
至急病院に行きましょう!
☆刺された箇所が多数ある。
☆刺された部位の症状が強い。
 痛み、腫れ、発赤、掻痒感等。
☆軽いが全身症状がある。
 蕁麻疹、倦怠感、口渇、眼症状、腹痛、
 下痢、頭痛等。 
☆過去に蜂に刺された事がある。
☆アレルギー体質。
家で様子をみましょう!
☆特に症状を訴えない。
☆刺された部位の症状が軽い。

【応急処置】
必ず、アナフィラキシーが起きていない事を
確認してから行って下さい!
蜂の針が残っている場合は抜きましょう。
まずはピンセットで針の根本を押さえて抜くようにしましょう。蜂の場合は毒のうに注意しながら抜きましょう。
針が抜けていた場合でも毒を絞り出すように刺された部位を周囲から圧迫して洗い流しましょう。
※吸い出すのは危険なので止めましょう!
消毒薬がある場合は消毒しましょう。
痛みや腫れが引きますので、冷やすと良いでしょう。
48時間以内は安静にしていましょう。当日の入浴は止めましょう。

【家庭内での注意事項】
アンモニアをつけると毒が中和されるという治療法があったようですが、効果は全くありません。
却って、炎症を増強させる原因にもなりかねませんので、絶対にしないで下さい。
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