ほっとひと息 健康らんど

Vol.9 食中毒から子供を守る方法

【Q 3】 乳児でも食中毒になる事がある?
『NO』

×不正解
正解は・・・
  母乳やミルクが主体の乳児の場合は、食中毒にならないと思う方もいらっしゃるようですが、食中毒になる原因は食事からだけではありません。
   


~乳幼児がかかりやすい食中毒の種類~

サルモネラ菌>
主な原因となる食品
 食肉、卵(卵を使った食品)、牛乳など
潜伏期間
 6~72時間(平均12~24時間)
主な症状
 下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐など
予防方法
 乳幼児が摂取する物は加熱する。
 (75℃、1分加熱で死滅)
 乳幼児の場合は重症化する恐れがあるので注意が必要。
腸炎ビブリオ>
主な原因となる食品
 魚介類、加工食品など
潜伏期間
 2~24時間(平均10~18時間)
主な症状
 腹痛、吐き気、発熱、嘔吐、下痢、粘血便、頭痛など
予防方法
 魚介類は調理の前に真水で良く洗う。
 生の魚介類は4℃以下で保存する。
 乳幼児が摂取する物は加熱する。
 (60℃、10分加熱で死滅)


黄色ブドウ球菌>
主な原因となる食品
 おにぎり、弁当などの穀類の加工食品
潜伏期間
 30分~6時間(平均3時間)
主な症状
 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など
予防方法
 調理者は手洗いを充分に行う。
 手に傷のある人は調理しない。
 この菌は100℃、30分の加熱でも毒素が分解出来ないので、時間の経った物は摂取しないようにする。
  
カンピロバクター>
主な原因となる食品
 食肉、飲料水、生野菜など
潜伏期間
 2~7日(平均2~3日)
主な症状
 発熱(38~39℃)、倦怠感、頭痛、筋肉痛、吐き気、腹痛、下痢など
予防方法
 食肉類と他の食品は別々に保存する。
 使用した調理器具は充分に洗浄する。
 少量でも感染しやすく、集団感染を起こしやすい。


病原性大腸菌>O-157など
主な原因となる食品
 牛肉料理、生野菜、井戸水、人や動物などの糞便で2次汚染された食品
潜伏期間
 8~24時間
主な症状
 発熱、激しい腹痛、水様性下痢、血便
 重症化すると意識障害など
予防方法
 食材は加熱して摂取する。
 (最低75℃、1分以上)
 生食材はすぐに冷蔵保存する。
 乳幼児や小学生以下で上記の症状が出た場合はすぐに受診する。
セレウス菌>
主な原因となる食品(A:嘔吐型、B下痢型)
 A:ご飯、麺類など
 B:食肉製品、野菜、スープなど
潜伏期間
 A:1~5時間
 B:8~16時間
主な症状
 A:吐き気、嘔吐など
 B:下痢、腹痛、吐き気など
予防方法
 作り置きは避け、早めに食べる。
 調理済み食品や下ごしらえした食品を常温で放置しない。
  


 
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