ほっとひと息 健康らんど

Vol.6 子供の喘息

【Q 3】 思春期ではストレスで喘息発作を起こしてしまう事がある?
『NO』

×不正解
正解は・・・
  思春期(中学生位から)になると、心理的に不安定な時期になります。自分のストレスと向き合った時に喘息発作を起こす事があります。
  小児喘息の70~80%は思春期の頃には寛解期を迎えると言われています。しかし、20~30%の子供は成人喘息に移行してしまいます。
  成人喘息に持ち越してしまわないようにこの時期にしっかり治すようにしましょう。


思春期喘息が難しいと言われるのは・・・
① 治療が本人主体にかわってくる時期です。しかし、喘息に対する知識が充分でなかったり、認識が甘かったりで、病識が充分でない事が治療の妨げになる場合があります。
② 通学などにより、受診回数が低下したり、不定期通院になってしまう事があります。服薬時間や回数がばらばらになる事が成人喘息へ移行したり、大発作を起こす原因になる場合があります。
③ 今までの経験から、病状を過信したり、過小評価する事で、自分勝手な治療(大量服薬や服薬の中止)へとつながり、大発作を起こす原因になりかねない場合があります。
  また、呼吸機能が小児期に比べて発達した事によって、ギリギリまで我慢しても大丈夫だと思ってしまう子供もいます。
④ 親の干渉を嫌う反面、苦しい時は頼りたい気持ちが相反し、先生にも親にも、発作の有無や薬の使用回数など偽る事があります。その為、適切な治療が行われず、大発作につながる事があります。
  
※ 成人喘息への移行を防ぐ為にも、大発作を起こさない為にも、自分自身の体の事を良く知って、向き合って行く事が大切だという事を、子供と保護者で話し合う事が必要な時期です。


 

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