ほっとひと息 健康らんど

Vol.5 小児の緊急時の対応

【Q 3】 けいれん発作を起している時、口の中に割り箸を入れてはいけない?
『NO』

×不正解
正解は・・・
 けいれんを起しても舌を噛む事はありません。
 口の中に割り箸などを入れるのは、却って口の中を傷つける原因になって危険ですので絶対に止めて下さい。


けいれんの種類(小児だけに起こる特徴的なもの)・・・
 
熱性けいれん
熱(38℃以上)によって引き起こされる発作。
生後6ヶ月~5歳までの小児に起きる。
6歳を過ぎると殆ど起きる事はない。
だいたいが5分以内に治まる。(90%が15分以内に治まる)
小児の7~8%にみられる。
30~40%が再発する。
  
乳児けいれん(点頭けいれん)
数秒のけいれんが1日に何度も起こる。
3歳未満の小児に多い。
  
小児に起こるけいれんの原因の殆どが『熱性けいれん』によるものが多いです。


けいれんを起した時の対処方法・・・
 
慌てない。
 通常、数分以内で止まり、命に関わる事や後遺症を残す事はありませんので、冷静に対処しましょう。
  
何もしない。
 舌を噛む事はありませんので、口の中に何か入れたりするのは却って危険です。
 大声で名前を呼んだり、揺すったりするのも却って刺激になりますので止めましょう。
  
吐きそうな時は横を向かせる。
 吐いた物が喉に詰まらないように身体を横にして寝かせましょう。
  
楽な姿勢にする。
 衣服を緩めて呼吸がしやすいように楽な姿勢にしてあげましょう。
  
観察しましょう。
 けいれんの様子を説明出来るように見ておきましょう。
 けいれんの起きていた時間。
 手足がガクガクしているか、突っ張っているか。
 左右でけいれんの状態が同じか。
 顔色はどうか。
 眼の動きはどうか。
 体温を測る。


 
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