ほっとひと息 健康らんど
Vol.3 小児の応急処置
【Q 4】高熱が続くと知能に影響が出る?
『YES』
×不正解
A:風邪や肺炎の熱であれば、脳炎や髄膜炎を合併しない限り、知能に影響が出る事はありません。逆に「おかしな事をいう」「けいれんを起す」「意識がおかしい」などの症状がある場合は、至急病院に受診して下さい。その際に熱のせいだと思って解熱剤を使用しないようにして下さい。脳炎の場合は解熱剤を使用しない方が良い場合もあります。
それ以外にも・・・
①
解熱剤は病気を治す?
解熱剤は熱を下げる効果はありますが、病気を治すものではありません。解熱剤を使用して熱が下がったからといって病気が治ったというわけではありませんので、解熱剤の効果が切れると、また熱が上がってきます。
②
熱はすぐに下げた方がいい?
人間の体は病原体の侵入に伴って熱を出す事により、免疫力を発揮させて、細菌やウィルスと戦っているのです。また、急激に体温を下げると体に負担をかける事になります。
でも、熱が高くて苦しそうにしている子供をみるのは辛いですよね。熱があっても元気なら無理に熱を下げなくても良いですが、元気がなかったり、ぐったりしていたり、息苦しそうな時は早めに受診して先生に相談しましょう。
③
熱がある時は入浴しない方がいい?
高い熱がある時は控えた方が良いですが、微熱程度で食欲もあって、元気も良く、機嫌も悪くなければ短時間で入れても良いでしょう。
★解熱剤使用時の注意!
◎
解熱剤は医師の指示通りに使いましょう。熱が下がらないからといって、指示された時間が経っていないのに使用する事は危険です。その場合は主治医に相談しましょう。
◎
生後6ヶ月未満の子供は原則として解熱剤は使用しません。
◎
兄弟に処方されたものを使用しないで下さい。主治医に確認しましょう。
◎
以前に処方された薬を使用しないで下さい。解熱剤の種類によって、使用してはいけない病気もあります。(インフルエンザの時のアスピリンのように)
◎
解熱剤の内服と坐薬を同時に使用するのは絶対にやめましょう。
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