ほっとひと息 健康らんど

Vol.3 小児の応急処置

【Q 4】高熱が続くと知能に影響が出る?
『NO』

○正解
★熱以外の症状に注意しましょう。
 基本的に熱だけの症状で機嫌も良く、食欲もあり、水分も摂れるようなら家で様子をみても構いません。熱が高いからといって必ずしも重い病気というわけではないのです。注意しなくてはいけないのは熱以外の症状がある場合です。熱以外の症状を良くみて受診するタイミングを逃さないようにしましょう。
①発疹・・・
1歳前後では母親からの免疫が切れる時期なので様々な感染症の可能性が考えられます。
発熱が5日以上続いたり、発疹だけではなく他の症状(特にむくみや眼の充血など)も出てくるようなら早めに受診しましょう。
②耳痛・耳漏・・・
激しく耳を痛がる場合や中耳炎を繰り返していたり、聞こえにくいなどの症状がある場合は早めに受診しましょう。
 
 
 
 
③嘔吐・・・
意識がはっきりしないなどの症状があったら、大至急病院に行きましょう。
繰り返し嘔吐する場合は早めに受診しましょう。
食事も水分も全く摂れない場合は脱水を起すといけません。早めに受診しましょう。
④咳・鼻水・呼吸・・・
咳がひどかったり、特徴のある咳をしている場合は注意して下さい。
呼吸が速かったり、息苦しそうにしている場合は早めに受診しましょう。
 
 
 
⑤下痢・・・
下痢をしているからといって、水分を摂らないと脱水を起します。
冷たすぎる飲み物は下痢を誘発しますので、常温くらいで飲ませましょう。
食事が摂れるようなら消化の良い、脂肪の少ないものを与えるようにしましょう。
下痢止めは使用しないで下さい。
発熱や下痢、嘔吐があったからといって急性腸炎とは限りません。膀胱炎や肺炎などの場合もあります。
嘔吐もして、下痢の回数も多く食事や水分も摂れないようなら受診しましょう。
血便が出たら至急受診しましょう。
⑥脱水・・・
おしっこの回数が少なく、色も濃い場合や、唇が乾燥して、皮膚に弾力がない場合は脱水の可能性があります。早めに受診して下さい。
 
⑦意識・・・
意識がない場合や、つねっても話し掛けても反応がない場合は大至急病院に行きましょう。
元気がなく、ぐったりしていたり、あやしても笑わない場合は至急受診しましょう。
 
⑧痙攣・・・
1~5歳の子供に良くみられるのが熱性痙攣ですが、これは良性の痙攣です。痙攣の持続時間は短く左右差はありません。1歳未満や5歳以上、持続時間が長い、左右差がある、回数が多いなどの場合は、熱性痙攣以外の場合がありますので、至急受診して下さい。
痙攣が起きた場合は顔を横に向けて嘔吐物などが口から出るようにして下さい。無理やり、指やタオルなどを口の中に入れたりしないで下さい。口の中を怪我したり、窒息の原因になります。舌を噛んだりする事は殆どありません。体を揺すったり、必要以上に刺激を与えるのもやめましょう。
5分以上痙攣が続いたら、大至急病院に行きましょう。
5分以内に治まった場合でも、初めての痙攣の時は病院に受診しましょう。
痙攣以外に頭痛や嘔吐などがある場合は大至急病院に行きましょう。
⑨その他・・・
機嫌が悪い、ミルクの飲みが悪い、ぐずって寝ない、泣き方がいつもに比べて弱いなど気になる症状がある場合は早めに受診すると良いでしょう。
>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る