ほっとひと息 健康らんど

Vol.2 花粉症

4.花粉症が増えた原因
 昔は花粉症がなかったと聞いています。最近は花粉症になる人が増えているのは何故ですか?
 昔、日本では花粉症は稀な病気とされていましたが、昭和36年にブタクサ、昭和39年にスギ花粉が発見されてから増加傾向にあり、今では5人に1人(地域差あり)が花粉症を持っており、その80%がスギ花粉だといわれています。

★『花粉症』の人が増えている理由・・・
(1)スギ花粉の増加
 昭和30年代に盛んに植林されたスギがここ数十年で、花粉を多く付けるようになった事が花粉が多く飛ぶようになった原因といわれています。
 しかし、現在林野庁が中心になって花粉の飛ばないスギの木が開発され、植林されるようになりました。
 数十年後にはスギ花粉量は減少するようです。
(2)住居の変化
 住宅やオフィスの近代化に伴って気密性が高まった結果、通気性の少ない建物の構造がダニやハウスダストの温床を作っているのです。その為にアレルギー体質の人が増えてきて、花粉症を増加させる原因になっているのです。
(3)排気ガスや大気汚染の増加
 スギ花粉は都会より山間の方が多く飛んでいるはずなのに、都会に住んでいる人の方が花粉症の患者さんが多いのです。これは排気ガスなどで汚染された大気中の化学物質と花粉が何らかの反応を起こして花粉症を発症しやすくしている原因になっている為といわれています。
(4)食生活の変化・生活リズムの変化
 食生活の欧米化に伴って、動物性脂肪やタンパク質中心の食生活になり、アレルギーを起こしやすい体質になったといわれています。
 加えて、ストレスの多い生活などがアレルギーを起こしやすくしているといわれています。
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