| 印刷用はこちら(PDF 407 KB) | |
| 報道資料 | 2025年5月29日 セコム株式会社 |
セコム株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：吉田保幸）は、このたび、カディンチェ株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：青木崇行）との協働により、これまで開発・運用してきた「VR研修プログラム」をアップデートして、VR/ARを組み合わせたXR（クロスリアリティ）技術と警戒棒型コントローラーを用いた実践型の侵入者対応シミュレーションを追加した「XR研修プログラム」を開発、セコムグループの社員研修で運用を開始しました。
セコムとカディンチェは、これまで、2017年11月に警備業界で初となる「VR研修プログラム」を協働で開発し、セコムグループ内で活用してきました。2019年には、さらにゲーミフィケーションのアプローチを取り入れ、探索的要素やスコアリングよる動機付け要素などを盛り込んで、仮想空間内の巡回警備・点検を行う「第2世代VR研修プログラム」を開発。スコア向上のための繰り返し学習や研修を通じた点検行動時の習慣化が促進され、高い研修効果を発揮してきました。
今回新たに開発した「XR研修プログラム」は、ヘッドセット内の仮想空間にオフィスや一軒家などを再現。死角から現れる侵入者に対し、警備員が所持する警戒棒を模した警戒棒型コントローラーを用いて対応する実践型のものになります。警戒棒型コントローラーを使用するアクション性の高さと、その動作の客観的なスコアリング、第三者視点でのリプレイ確認を通じて自身の動きを可視化できるのが特徴です。完全没入型のVRとリアル環境に様々な情報を付加するARとを組み合わせたXR技術により、研修時の周辺安全性も担保しました。
今回開発した研修プログラムは、革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムとパートナーとの戦略的な協働プロジェクト「SECOM DESIGN FACTORY」のもと誕生しました。これからもセコムは、社会のさまざまなニーズにお応えしながら、先端技術を活用してサービス品質の向上に取り組んでまいります。
これまで開発・運用してきた「VR研修プログラム」に、実践型の侵入者対応シミュレーションを追加したものです。実際の研修現場でも警戒棒を使用した研修を実施していますが、実践的な対人訓練については危険度が高く、実施することが難しいのが実情です。本シミュレーションにより、侵入者対応時の緊張感ととっさの対応について、下記の要素を交えて疑似体験しながら経験と学習を行う機会を提供します。
(１)リアルな描写とバリエーションが生む緊張感
昼夜の変化に加え、環境音まで作り込んだオフィスや一軒家、地下駐車場などの様々なシチュエーションを用意。周囲360度、死角となる場所からも出現する侵入者と、その所持品に応じた対応アクションにより、侵入者対応時の緊張感ととっさの対応について体験します。
夜間、一軒家の例
(２)現実に近い操作感を実現する警戒棒型コントローラー
警戒棒型コントローラーは、研修中に空間に現れるメニューの操作や、侵入者との対峙の際に使用します。長さや重さを実際の警戒棒に近づけることで、より現実に近い操作感を実現しています。
警戒棒型コントローラー
(３)スコアリング、リプレイ機能
体験者が侵入者を発見する動作や警戒棒アクションを定量的に評価。スコアリングに加え、フィードバックによる改善の示唆を提供します。また、第三者視点のリプレイにより、自身の動きを可視化し修正・改善に繋がります。
体験者の動作を分析し、スコアリングが表示される様子
(４)外部モニターへのミラーリング
体験者のヘッドセット視点を外部モニターにミラーリングすることができます。研修指導者が体験映像を見ながら具体的に指導することや、学習映像として複数人で視聴することもできます（ミラーリングには別途PCやスマートフォンなどのデバイスが必要です）。
(５)VRとARを組み合わせたXR技術により安全性を担保
本プログラムでは、警戒棒型コントローラーを使用するために一定の研修スペースが必要です。完全没入型のVR空間とリアル環境に様々な情報を付加するAR技術とを組み合わせて、研修中に一定の範囲以上動いた場合にはVRを解除して周辺環境を視認できるようにすることで、研修時の周辺安全性を担保しました。
URL：https://ad.secom.co.jp/xr_movie
革新的・独創的なサービス創造に向けたセコムとパートナーとの戦略的な協働プロジェクトを示すブランド。広く多様な価値観を探索しながら新たな顧客価値および社会的価値を創り出していく活動やそこから生まれた商品を表します。ロゴマークのデザインは、今までなかった新しい価値を創出する“０→１”のイメージと未来へ向かって進んでいく想いを表現しています。
カディンチェ株式会社は、VR/AR/MRなどを含むXR技術やメタバースなど時空間・人間拡張技術の研究開発およびソリューション提供に取り組むITスタートアップ企業です。 XRコンテンツを管理共有できるウェブプラットフォーム開発や、企業向けシステム／コンテンツなどの制作を行っています。
セコム株式会社 コーポレート広報部
TEL：03-5775-8210 E-mail：press@secom.co.jp
