第390回 防犯女子流「マッチングアプリ」の使い方
「マッチングアプリ」は、若い世代を中心に出会いの手段のひとつとして一般化しています。
登録するだけで恋愛や結婚のパートナーを探すことができる便利なアプリですが、詐欺や金銭トラブルなどの被害も多く報告されているのが実情。
今回はマッチングアプリを安全に楽しく利用するためのポイントをまとめます。
そもそもマッチングアプリとは？
マッチングアプリとは、恋愛や結婚などを目的とした会員同士に、アプリを通じて出会いの機会を提供するサービスです。
アプリによってサービス内容は異なりますが、自分のプロフィールや写真、自己紹介文などを登録しマッチングを目指すもの。
比較的安価で簡単に利用できるものが多くなっています。
マッチングアプリで起きたトラブルの事例
便利なマッチングアプリですが、トラブルに巻き込まれるケースもあります。
「顔や体形などの外見がプロフィール写真と全く違っていた」といったよくあるトラブルから、数百万円の投資詐欺まで、被害内容は大小さまざま。
消費生活センターなどに被害相談が多数寄せられています。
【実際にあった「マッチングアプリ」でのトラブル事例】
●個人情報が狙われる
マッチングアプリで知り合った男性とアプリ内でやりとりをしていたところ、男性から「別のアプリでやりとりをしたい」と頼まれ承諾。
アプリを利用するために必要といわれ、電話番号や運転免許証のコピーなどの個人情報を登録。さらに入会費用も支払ってしまった。
●投資詐欺
マッチングアプリで知り合った男性から投資に誘われ、暗号資産を購入。
出金しようとしたら「追加で支払いが必要」と言われ詐欺だと判明した。
男性と連絡が取れなくなりお金を取り戻すことができない。
●経歴詐称、宗教勧誘や結婚詐欺など
職業や婚姻状況を偽り、真剣な交際相手を求める女性とトラブルに発展したケースも少なくなく、ネットワークビジネスや宗教の勧誘、結婚詐欺などの被害も発生。
マッチングアプリを利用する際の注意点
「だますこと」を目的に、マッチングアプリに登録する利用者も存在します。
マッチングアプリの利用にはリスクもあることを理解し慎重に利用しましょう。
・マッチングアプリ選びのポイント
マッチングアプリは多数リリースされています。
SNS広告などに表示されることも増えていますが、提供元や提供されている情報の信頼性を必ず確認しましょう。
運営会社の情報や会員登録の条件、不正ユーザへの対応をしっかりチェックし、信頼性が高いアプリを選んでください。
インターネットでクチコミや評価を確かめるのもおすすめ。
いろいろなマッチングアプリを比較し、特徴を把握することで、自分の性格や目的にあったマッチングアプリを見つけることができます。
アプリを選んだあとも、インストールや会員登録をする前に、必ず利用規約に目を通すこと。
安易に「同意」ボタンを押さず、少しでも納得できない部分があれば、利用を控えましょう。
・プロフィール登録のポイント
マッチングアプリに登録した人なら、誰でもプロフィールを見ることができます。
本名や居住地など、個人が特定される恐れがある情報には注意が必要です。
プロフィール写真を登録する際は、悪意のある第三者によって写真が勝手に悪用されてしまう危険性があることを意識し、慎重に行いましょう。
また、写真の背景から時間や場所を特定される恐れもあるので、写真をアップする前に細かくチェックすることを忘れないでくださいね。
・相手とのやりとり
マッチングアプリで知り合った相手は、見ず知らずの「他人」です。
運営会社のシステムで本人確認がされているとはいえ、詐欺目的の登録なら偽装もいとわないかもしれません。
相手とのやりとりのなかで、安易に個人情報を教えたり、うまい儲け話や投資などの誘いに応じたりすることは避けましょう。
また、マッチングしたあとで外部サイトや外部サービスでのやりとりに誘導されたときも要注意。
誘導先で詐欺や投資などのトラブルに巻き込まれるケースが多数報告されています。
マッチングアプリの多くは、外部サイトや外部サービスへの誘導を規約で禁じています。
メッセージのやりとりをはじめる前に、もういちど利用規約や注意事項をよく読んで、違反行為や疑わしい行為を持ちかけてくる相手とはそれ以上関わらないようにしましょう。
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マッチングアプリでの出会いは、特別なものではなく、主要なSNSツールのひとつとして利用されるようになってきました。
手軽に趣味や好みがあう相手と出会うことができるので、相手に親近感を持ちやすいかもしれません。
それでも、マッチングアプリで出会う相手は、素性がわからない見ず知らずの「他人」です。
嘘や悪意がある可能性を忘れないようにし、信頼できる相手だと確信できるまでは油断しないようにしてくださいね。
もし被害を受けたときは、速やかに以下の窓口に相談しましょう。
・消費者ホットライン「188（いやや）」
・警察相談専用窓口♯9110 または 最寄りの警察署へ
「おかしい」「気になる」と感じたときは、すぐにアプリ運営会社に連絡し、やりとりをストップすることが身を守るポイント。
警戒心を忘れず、防犯女子らしくマッチングアプリを楽しみましょう！
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