防犯 2023年10月18日

第389回イベントの雑踏で安全に過ごすために

自粛や制限されていたイベントも復活しはじめ、多くの人が集まる機会が増えました。混雑した場所では群集事故や、雑踏事故、不慮の事故が起こりやすくなります。
またスリ、ひったくりなどの犯罪をはじめ、痴漢や盗撮被害にも注意が必要です。
大勢が集まるイベントの雑踏には、さまざまなリスクが潜んでいることを忘れないでください。

イベントなどの雑踏に潜む危険

イベントなどの雑踏では、しばしば群集事故が発生しています。
韓国ソウルの繁華街で起きた群集事故は大々的に報じられました。

秋から年末・年始にかけてさまざまなイベントが続きます。
ハロウィンをはじめ、音楽フェスやグルメフェスなどのイベント、混雑が予想される歳末セールや、初詣など、多くの人が詰めかける場所では、注意が必要です。
お出かけを予定されている方はお気をつけください。

【安全に過ごすための注意ポイント】
□ イベント情報を確認
混雑の状況によっては会場への入場が制限されるなど、イベントの内容が変更されることあります。イベント会場に向かう前には、主催者などが発表している情報をこまめに確認しましょう。

□ 極端な混雑を回避する
事前のイベント告知やSNS情報などにより、特定の場所・時間に人が集中することがあります。「芸能人が○○にいる」といった情報がSNSで拡散し、真偽が不明でも人が多く集まるケースも。
根拠のない情報・噂には惑わされず、該当場所を回避するくらいの慎重さが必要です。

□ 開園時間があるイベントは時間の余裕を持って
イベント会場やその周辺は渋滞や混雑が予想されます。
時間に余裕を持って、少し早めに着く、ゆっくり時差で帰るなど極力混雑を避けてください。
混雑が回避できそうな迂回ルートを事前に調べておくと良いでしょう。

□ 現場の警察官や警備員、係員の指示に従う
混雑する場では、人混みを整理する警備員や係員が配備されていることがほとんどです。
誘導指示に従って、安全第一で行動しましょう。
万が一の際にはすぐ助けを求めることができるように、係員のいる場所や係員の服装を移動中にチェックしておくと安心です。

□ 人の身体を押したり、人の流れに逆らって歩いたりしない
人の流れに逆らうような強引な移動は、転倒の原因です。
押しのけて前に進もうとすれば、将棋倒しになるなど大事故につながる可能性があります。
前方のペースにあわせて、落ち着いて移動しましょう。
また、雑踏では立ち止まって写真撮影するなどの行為も控えてください。
たとえ一瞬、止まっただけでも、人の流れに大きな影響を及ぼし、混乱を招きます。

□ 足元に注意して歩く
足元が見えない夜間や足場が悪くなる悪天候の日は、つまずいたり滑ったりする危険があります。
スニーカーやフラットシューズなど歩きやすく滑りにくい靴を選び、気をつけて歩いてください。
また、スマートフォンなどを見ながらの「ながら歩き」は大変危険なのでやめましょう。

□ 安易に「人の流れ」に乗らない
進んでいく先がわからないまま、なんとなくみんなが進むほうについていくのは危険です。
気がついたら、身動きもままならない雑踏のさなかにいたということも考えられます。
おしゃべりに夢中にならず、自分がどこに向かっているかを常に把握しておきましょう。
帰りのルートなどは自分であらかじめ選んでおくこと。
混雑時の階段、歩道橋、狭い路地は特に危険です。できるだけ通行せず、回避するルートを検討しておくと良いでしょう。

雑踏で注意したい犯罪：スリ・ひったくり

大勢の人が行き交う雑踏では、スリやひったくりなどの窃盗被害が多発しています。
リュックやファスナーのないバッグ、手持ちのバッグなどは、スリやひったくりに狙われやすいもの。
バッグを前に抱えるように持つなど、貴重品を体から離さないようにしてください。
また、イベント会場には不要なものは持っていかないようにしましょう。
雑踏には盗難リスクがあることを心得て、持ち歩く貴重品や現金は最小限にしたほうが安心です。

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雑踏で注意したい犯罪：痴漢・盗撮

雑踏では、すれ違いざまに体を触られる、強引に抱きつかれるなどのわいせつ被害が多数報告されています。
痴漢行為を回避するためには、すきを見せないことが大切。
露出の多い服装を避けるなど自衛する意識も持ちましょう。

また雑踏では盗撮被害が頻発します。
無警戒な背後が狙われることが少なくありません。ときどき背後を振り返り警戒してください。
不自然にスマートフォンを構えている、不審な動きをしているなどあれば、警戒しながら離れましょう。

痴漢も盗撮も、どちらも女性の被害が多い犯罪ですので、雑踏ではいつも以上に注意してくださいね。

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