第383回 ひとり旅の防犯ポイント

旅慣れしている女性でも、「これまで大丈夫だったから」と無警戒にふらりと旅立つのは心配です。
旅行先によっては、近づかないほうが良い場所や安全のために守るべきルールなどがあるもの。
観光情報やグルメ情報だけではなく、治安についても下調べをしておきましょう。

【出発前の準備】
・クレジットカード会社などの緊急連絡先をメモしておく
・家族の連絡先をメモしておく（スマートフォンが使えなくても困らないように）
・家族に行き先や旅のスケジュールを伝えておく

＜国内旅行編＞
・「健康保険証(マイナンバー)」と「お薬手帳」を忘れずに携行する

＜海外旅行編＞
・渡航先の日本大使館と領事館の連絡先を控えておく
・パスポートのコピーを取り、一部は自分で所持、家族にもコピーを渡しておく
・旅行保険に加入する（海外旅行保険に加入するときは、感染症にり患したときの補償も付けるとより安心）
・海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録。使い方を練習しておく

ひとり旅では、頼れる同行者がいません。
盗難や事故、災害など思わぬ事態が起きたときも、冷静な行動が求められます。
旅行で起こりうるトラブルをシミュレーションしておき、事前に対処方法を検討しておきましょう。

旅行中は、なるべくひとり旅であることを他人に話さないようにしましょう。
気を抜かずに行動してください。宿泊先でも部屋の鍵を閉めるまでは油断しないこと。

旅行先でも日常生活と同じようにすきを見せないことが大切です。

【身だしなみの注意ポイント】
・夏場でも過度に露出の多い服装は避け、羽織るものを持ち歩く
・人目を引く派手な格好、目立つ服装は避ける
・歩きやすい靴を選び、高いヒールの靴はなるべく履かない
・バッグはフラップ（かぶせ蓋）やファスナーなどで口がとじられるタイプのものを
・高価なアクセサリーは身に着けない

【貴重品の取り扱いについての注意ポイント】
・多額の現金や高価な品は持ち歩かない
・現金を持ち歩くなら少額ずつ分散して持つ
・使わない現金はホテルのセーフティーボックスに預ける
・手荷物は肌身離さない
・バッグは車道の反対側になるよう斜め掛けする
・クレジットカードを使うときは不正に情報を読み取るスキミングに注意

【現地の歩き方についての注意ポイント】
・歩くときは極力歩道がある道を選び、車道から離れた建物側に身を寄せる
・ガイドブックや地図、スマートフォンなどを見ながらの「ながら歩き」はしない
・人気のない場所や危険な場所には近づかない、夜間は出歩かない

【飲食での注意ポイント】
・飲酒は節度を持ってほどほどに
・見知らぬ人を安易に信用しない、誘われてもついていかない
・会ったばかりの人から差し出された飲み物や食べ物を口にしない
・断るときははっきり、きっぱりと！

旅行保険に入っていれば、たいていのトラブルはサポートデスクでどうすれば良いかを教えてもらえるはずです。
所持品の盗難や故障、病気やけがをしたときの対応など、どこまでフォローしてくれるかは保険によって異なりますので、事前に補償内容やサポート範囲をよく理解しておきたいですね。
サポートデスクを頼れるときは、旅行者側で対応すべきことをしっかり確認して、落ち着いて対処することが肝心です。

クレジットカードやスマートフォンなどが盗まれたときは、それぞれの会社に報告して使用停止の手続きをしてもらわなくてはなりません。
また、場合によっては警察や大使館などへの連絡が必要になる場合もあります。
スマートフォンに頼らなくても済むよう、手書きのメモなどでトラブルごとの連絡先を控えておくと安心です。

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ひとり旅の感動をSNSにアップしたくなるかもしれませんが、リアルタイムでの投稿はNG。

「〇〇なう」
「明日はXXに行きます」

このような投稿は、居場所や個人を特定される可能性があるので危険です。
旅先では無事でも、留守を知られて空き巣などに狙われることも考えられます。

旅先での思い出は、自宅に戻ってきてからSNSにアップしましょう。

「女性のひとり旅には危険がつきもの」であることを忘れずに、万全の対策をしてからお出掛けください。

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