防犯 2023年04月19日

第377回 女性が注意したい食事・飲み会での性犯罪対策

新型コロナ対策を意識しつつも食事会や飲み会などの機会が増えてきていると思います。
楽しい時間を過ごすときも防犯対策は、頭の片隅に置いておいてください。女性を狙った悪質な犯罪があとを絶ちません。
なかでも「デート・レイプ・ドラッグ」には注意が必要です。
「デート・レイプ・ドラッグ」の被害者は、多くの場合が女性。女性に乱暴する目的で食事や飲み物に薬物を混入させ、体の自由を奪う手口が横行しています。
今回は、「デート・レイプ・ドラッグ」から身を守り、性犯罪被害を回避するための対策をまとめます。

2023.4.19更新

新型コロナ対策を意識しつつも食事会や飲み会などの機会が増えてきていると思います。
楽しい時間を過ごすときも防犯対策は、頭の片隅に置いておいてください。女性を狙った悪質な犯罪があとを絶ちません。
なかでも「デート・レイプ・ドラッグ」には注意が必要です。
「デート・レイプ・ドラッグ」の被害者は、多くの場合が女性。女性に乱暴する目的で食事や飲み物に薬物を混入させ、体の自由を奪う手口が横行しています。
今回は、「デート・レイプ・ドラッグ」から身を守り、性犯罪被害を回避するための対策をまとめます。

「デート・レイプ・ドラッグ」の手口

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「デート・レイプ・ドラッグ」とは、食事や飲み物に睡眠導入剤などの薬物を混ぜるもの。
体の自由を奪ったり、意識を失わせたりして、性的暴行をはたらくのが目的です。

被害者の多くは女性。
2020年には睡眠薬を悪用したわいせつ事件が全国で60件摘発されています。
ただし数字は氷山の一角でしょう。
薬物によって意識が奪われ、記憶があいまいな状態で警察への届け出をためらうケースは少なくないはずです。
統計の数値以上に身近な犯罪と認識して対策を徹底しましょう。

「デート・レイプ・ドラッグ」の使用が疑われるケース

「デート・レイプ・ドラッグ」による性犯罪被害から身を守るためには、いち早く薬物に気づくことが重要。

【もしかして・・・】
・いつもより酔いのまわりがかなり早い
・耐えられないほど眠い
・体が思うように動かず、意識がもうろうとする
・記憶がない、途切れている

デート・レイプ・ドラッグで使われる睡眠導入剤などの薬物は、女性がトイレなどで離席した際などに混入されることが多いそうです。
ビタミン剤、酔い止めなどと称して飲まされるケースもあります。
食事会や飲み会だけではなく、商談先のコーヒーに混入された事例もあるので、油断は禁物です。

「デート・レイプ・ドラッグ」から身を守る対策

薬物が混ぜられるかもしれないという警戒心を持つことが大切です。

【もしかしたら・・・】
・飲み物を残したまま席を立たない
・席に戻った後は飲み物に口をつけない
・怪しいと感じたら、新しい飲み物と取り換える
・渡された錠剤などは飲まない
・密室になるシチュエーションは避ける

パーティやフェス、クラブなど不特定多数が盛り上がる場では、いつデート・レイプ・ドラッグの標的にされるかわかりません。
自分の手から少しでも離れたものは口にしないようにしましょう。
自分で自由に飲み物を取る場合も、ふたのあるペットボトルや缶のドリンクを選んだほうが安心。もちろん、未開封であることをしっかり確認することを忘れないでくださいね。

また、初対面の人と意気投合しても、気を許し過ぎないこと。
勧められた飲み物は断りにくいので、相手におごってもらうのは避けたほうが良いでしょう。

「デート・レイプ・ドラッグ」の被害にあってしまったら

性犯罪被害者は、「自分にもすきがあったのかも」「恥ずかしくて言えない」など、自分を責めしまうことが少なくありません。でも、悪いのは加害者です。

【被害にあってしまったら・・・証拠を残しておくことが重要です】
・飲んだもの、食べたものの残りや、グラスや食器があれば、洗わずに残しておく
・衣服が残っている場合は、洗濯はしないでおく
・相談窓口(警察、もしくはワンストップ支援センター)に連絡する

ワンストップ支援センターは、産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関と連携しており、検査を受けることなど、これからどのようにしたら良いかを教えてくれます。
警察にも性犯罪被害専用の相談窓口がありますので、できるだけ早く連絡しましょう。

●ワンストップ支援センター:「#8891(はやくワンストップ)」
※最寄りのワンストップセンターにつながります

●性犯罪被害の相談電話:「#8103(ハートさん)」
※都道府県警の相談窓口につながります

デート・レイプ・ドラッグをはじめとする性犯罪の被害は、時間が経過するほど証拠が残りにくくなります。できるだけ早く、警察などに被害を届け出ることが肝心です。

* * * * * * * * *

デート・レイプ・ドラッグの被害者が自分の行動を悔いてしまうことは少なくありません。
しかし悪いのは加害者です。
もし身近な人が被害にあってしまったときは、「あなたは悪くないよ」などと声をかけて寄り添い、話を聞いてあげてください。

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