健康・医療用語辞典 ~V~
V.K(ビタミンK)
血液の適切な凝固を促し、出血を予防することに加え、骨粗しょう症の予防にも効果があります。緑黄色野菜、ヨーグルト、納豆、タマゴなどに多く含まれます。
血液を凝固させる化学物質のひとつであるプロトロンビンの生成に不可欠の脂溶性ビタミンで抗出血性ビタミンとも呼ばれ、体内の出血を予防し、血液の適切な凝固を促すほか、女性の場合は月経時の大量出血を抑制し、骨の形成にも関与しています。また、ビタミンKは腸内細菌によって作られるK1並びにK2と、人工的に合成されたK3の3種類があります。所要量は15〜17歳の男性で60μg、同じく女性で55μg、成人男性が65μg、同じく女性が55μgで、許容上限摂取量は15〜17歳が28,000μg、成人が30,000μgです。欠乏すると新生児出血症や脂肪性下痢、脂肪便症、大腸炎などのリスクが生じます。また、血栓症や梗塞症など血液が凝固しやすい疾患の場合、緑色葉野菜、ヨーグルト、アルファルファ、タマゴの黄身、紅花油、魚の肝油、海藻、納豆などビタミンKの多い食品の摂取は医師との相談が必要です。