健康・医療用語辞典 ~M~

MRSA

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の略で、抗生物質に対して強い耐性を示し、抗生剤が効きません。しかも、メチシリンだけでなくペニシリン系やセフェム系を始めとする多くの抗生剤に対して、高度に耐性化するという非常に問題のある菌です。この菌は感染源から患者や医療関係者の手やスリッパなどを介して感染したり、空気中のチリやホコリに付着した菌によって空気感染を起こすこともあります。現在、日本でも問題となっている院内感染の原因ともなっている菌で、現在のところ治療薬がないともいえ、手や指の消毒、手洗いの励行、滅菌や消毒など、感染防止を主体とした対策に頼っているような状況です。

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