健康・医療用語辞典 ~や行~
油脂類
油脂類の大きな特徴は、三大栄養素のひとつである脂質として1gあたり9Kcalと少量でエネルギーが多いという点にあり、また、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンを摂取するためにも必要です。
ただし、減量のことを考えると、少量で高エネルギーという性質から油脂類の摂り過ぎは最も注意すべきことであることは間違いありません。また、今の日本の食事そのものが油脂類の多い欧米型に変化してきていることもあり、肉の脂身やバター、調理用油などの見える油はもちろん、ハムやソーセージ、魚、菓子などに含まれる見えない油にも注意を払う必要があります。
脂質そのものは人間にとって不可欠の栄養素ですから、適量は摂取しなければなりませんが、摂取エネルギーのうち脂質の占める割合を20〜25%に抑えるというのは意外にむずかしいものです。減量時には好きな揚げ物や炒め物はできるだけ控えめにする、煮物、蒸し物などを増やすなど、いろいろな形での努力が望まれます。