健康・医療用語辞典 ~た行~

鉄(Fe)

成長促進、抵抗力増進、鉄欠乏性貧血予防・治療など、生命維持に不可欠のミネラルです。レバー、アサリ、豆類などに多く含まれます。
赤血球中のヘモグロビンや筋肉中の赤色色素であるミオグロビンの生成に必要な、生命維持のために不可欠のミネラルで、食品で摂取した鉄の約8%が吸収されて血中に入っていきますが、それには銅、コバルト、マンガン、ビタミンCが必要です。その働きは成長の促進、病気に対する抵抗力増進、疲労予防、鉄欠乏性貧血の予防・治療などで、女性は1ヶ月で男性の約2倍の鉄を失うといわれています。レバー、アサリ、ハマグリ、緑黄色野菜、タマゴの黄身、かき、ナッツ類、豆類に多く含まれ、所要量は15〜17歳の男女で12mg、成人男性で10mg、女性で12mg(閉経後10mg)で、許容上限摂取量は15歳以上で40mgとされています。欠乏すると鉄欠乏性貧血が現れ、疲れやすく、抵抗力も弱る一方、長期にわたる摂取では鉄沈着症が、一度に過剰に摂取すると急性中毒症状が現れます。

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