健康・医療用語辞典 ~た行~

T細胞(T-cell)

胸の前側に縦長にある骨を胸骨といいますが、その胸骨の後に胸腺(thymus)という器官があり、そこで作られるリンパ球のことを「T細胞」といいます。T細胞は生きるために必要不可欠で、重要な免疫に携わる役割をしています。
たとえば細菌やウイルスのように自分のからだとは違うものに対してからだは色々反応し、それを免疫といいます。免疫に携わる体内の仕組みは非常に複雑ですが、リンパ球といわれる細胞は重要な役割をしています。リンパ球には骨髄でつくるB細胞と胸腺でつくるT細胞の2種類があります。T細胞にも働きが違ういくつかの種類がありますが、T細胞は、自身がウイルス感染細胞を殺す以外に、免疫に関わるその他の細胞を助けたり活性化したりします。

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