健康・医療用語辞典 ~さ行~
セレン(セレニウム)
ビタミンEと同じく抗酸化物質で、細胞の酸化を抑制することで老化を遅らせます。魚介類、レバー、タマネギなどに多く含まれます。
セレンはビタミンEと同じく抗酸化物質で、それぞれが単独のときよりも両者が一緒になった時のほうが効果が高まり、酸化による老化と組織の硬化を予防し、あるいはそのスピードを遅らせます。その結果、組織の柔軟性を保ち、更年期および閉経期の女性の顔面紅潮などの症状を和らげ、老けを予防し、ある種のがんから体を守る働きがあります。魚介類やレバー、小麦胚芽、タマネギ、トマト、ブロッコリーなどに多く含まれ、所要量は15〜17歳の男性で60μg、女性で45μg、成人男性で50〜60μg、女性で45μg、許容上限摂取量は15〜17歳および成人男女で250μgとなっています。欠乏するとスタミナを失うのが早くなるなどの症状が現れますが、通常の食生活では欠乏することはまれで、逆に毒性が強いため過剰摂取に注意する必要があります。